出版社内容情報
語用論の基礎から応用までを通して言語の本質に迫る
「これは、どうも」とだけ言われた時、その意味は「ありがとう」とも「すみません」とも「困った」や「変だぞ」とも受け取ることができる。それらのうちどの解釈が妥当かは、会話の状況に応じて聞き手が推測するのである。語用論はこうした言外の意味を究明することが目的である。本書は、基礎となる直示、推意、前提、言語行為、丁寧さ、談話分析などについて平易に解説し、また応用として文学や認知言語学、言語習得、語法研究との関連までを含んだ入門書である。
目次
はしがき/1.序説/2.直示/3.推意/4.前提/5.言語行為/6.談話分析/7.丁寧さ/8.語用論の応用/9.語用論と他の分野/参考文献/索引
内容説明
本書は語用論の実用性を重視し、ジョークやレトリックなどの分野への適用をはかるとともに、文学や認知言語学、言語学習や語法研究との関連についても論述する。
目次
1 序説
2 直示
3 推意
4 前提
5 言語行為
6 談話分析
7 丁寧さ
8 語用論の応用
9 語用論と他の分野
著者等紹介
小泉保[コイズミタモツ]
1926年静岡県生まれ。1951年東京大学文学部言語学科卒業。文学博士。カレワラ協会名誉会員(フィンランド)。日本言語学会会長(1988‐91年)、日本音声学会会長(1995‐98年)を歴任。ウラル学会会長(1977‐)、日本語用論学会会長(1998‐)。大阪外国語大学教授を経て、現在、関西外国語大学国際言語学部長
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感想・レビュー
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- 和書
- 人間、最後はひとり。