内容説明
社会言語学は日本語を暮らしや社会との関係で考えることばの総合科学である。人と社会を見つめ直し日本語にふさわしい研究のあり方を解説するわかりやすい入門書。
目次
第1章 社会言語学の枠組と方法(社会言語学にはどんな意義がありますか?;社会言語学にはどんなテーマがありますか? ほか)
第2章 日本社会の特質とことば(日常のことばにはどんな地域性がありますか?;日本人の伝統的な暮らしとことばにはどんな特徴がありますか? ほか)
第3章 変貌する日本社会とことば(高度経済成長によって日本語はどのように変化しましたか?;都市化によって人の言語行動は変わりましたか? ほか)
第4章 国際社会と日本語(外国人とのコミュニケーションにはどんな配慮が必要ですか?;世界のなかで日本語はどんな位置にありますか? ほか)
著者等紹介
町田健[マチダケン]
1957年福岡県生まれ。名古屋大学教授。専門は言語学。文の意味と構造の関係、ソシュール学説、フランス語の歴史などを研究
中井精一[ナカイセイイチ]
1962年奈良県生まれ。天理大学附属天理参考館学芸員を経て、富山大学人文学部助教授。大阪外国語大学大学院日本語学専攻修了。専門は日本語学・社会言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ず〜
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社会言語学の入門書。ほとんどが日本語の話だったけど、全体的なテーマや方法論の説明もあってわかりやすかった。ここまできちんと研究法を示している言語学の入門書はないと思う。2018/01/07
ブルーローズ
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学際学問である「社会言語学」。言語行動や属性など、言語がどのように運用されているかなどについて簡単に説明されています。2009/10/29
なつみかん
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初学者向けに程よく網羅されていた良本でした◇郊外化に伴い共同体としての人間関係、地縁が希薄化し他社に対して無関心の度合いが強くなった。そのため社会規範を地域ではなく、アルバイトなどのマニュアルが部分的に補っている◇社会集団には、家族、地域、学校、職場、子供の遊び仲間のほか、趣味、スポーツ、芸能、学術、宗教、政治、経済、教育などのクラブ活動がある◇普段をケの日、倦怠感に刺激を与え緊張と興奮を要求するハレの日がある◇人格形成において重要な第一次集団、仕事など打算的な関係で感情を抑圧するなど非人間的な第二次集団2025/04/20