「私」を生きるための言葉―日本語と個人主義

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「私」を生きるための言葉―日本語と個人主義

  • 泉谷 閑示【著】
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  • 研究社(2009/03発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784327378158
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0011

内容説明

すべての人間は透明な言葉を生むようにできている―。気鋭の精神科医が豊富な臨床経験をもとに、日本語に潜む神経症性を徹底分析。言語の作用や日本語の特性に目を向ける作業から始めて、そこから炙り出されてくる近代以後の日本人の姿を問い直し、近代的な輸入概念である「個人」「社会」「個人主義」といったものについても、精神性の根幹において本当に受容していると言えるかどうか、あらためて考える。

目次

第1章 日本語と日本人(「あなた」とyouは同じか;普遍的人称代名詞を基盤とする社会 ほか)
第2章 「世間」と言葉―「世間」内言語について(モノローグ的世界;察する文化 ほか)
第3章 自他の区別(0人称の自他;「経験」からの逃避 ほか)
第4章 個人主義と利己主義(夏目漱石の「私の個人主義」;「個人主義」とは何か ほか)
第5章 日本語で「私」を生きるために(「主語」を立てると何が起こるか;一人称を生きる日本人の言葉 ほか)

著者等紹介

泉谷閑示[イズミヤカンジ]
1962年秋田県生まれ。東北大学医学部卒業。精神科医。東京医科歯科大学医学部附属病院医員、財団法人神経研究所附属晴和病院医員、新宿サザンスクエアクリニック院長等を経て、現在、精神療法を専門とする泉谷クリニック院長。1999年フランスに渡り、パリ・エコールノルマル音楽院に留学。パリ日本人学校教育相談員をつとめた。これまでに、学会等での講演やカウンセリング講座の講師、短大・専門学校等で精神医学や心理学の講師をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

29
自分という存在がぼやけ社会が望む在り方をトレースして生きていくうちに生まれてくるモヤモヤ。なるほど確かにみんな主語を用いずに会話をしていることが多い。「私はこう思う」「私はこうしたい」と、きちんと自分を主体として会話をしなければ個を見失ってしまう。こちらの本のおかげで日本語ではもともと主語を用いないことが多いと知ることができたけれど、言葉は発するうちに自らに返り自らを再形成して血肉になっていくのだから、意識的に「私」を前面に出していかなければどんどん自分が薄れていってしまうのかな。難しく良い本でした。2019/11/05

左端の美人

14
泉谷さんの本はわたしには難しいし、何回もページを戻りながらでないと読み進められないのですが、ロジカルかつ奥が深い読み物です。少し時間を置いてまた読みたいです。会話に責任を負わない0人称から、一人称になるためには「人格」を確立することが大切。愛とは相手が相手らしく幸せになることを喜ぶ気持ちである。欲望とは相手がこちらの思い通りになることを強要する気持ちである。「普通がいいという病」もまた読みたくなりました!2016/08/03

りょう

11
普通がいいという病、に続いて著者が日本人が個の確立が遅れているのは、私ってちゃんと言わないこと、主語のない言葉を多用することがあるんじゃないかと、いうことから考えていくあれこれ。例えば会話でも、ちょっとした友だちとのラインでも、そーゆーことがいっぱいあるので、とても興味深い。言葉って大切、そしてとても難しい。2018/09/15

ゆうろ

7
日本の「世間」で成り立っており「世間」は同質を求めるタテ社会。物心ついたころから、他者が同質を求めることへの居心地の悪さを感じて生きてきたので、この本に書いてあることが腑に落ちる。この生きづらさの処方箋はこの本からは得られなかったが、労働する間は「世間」に飲み込まれないように付き合いながら、いずれは「世間」から離られるように準備することと、一人称で他者と対話することを実践していきたい。2021/08/08

砂王

6
日本語、日本人の対人関係について記してある。これが良いとか悪いとか言うつもりはないだろうけど、はっきりと日本人の日本語の現状を解いている。知っておくだけで、俯瞰的に日本で生活できるかもしれない。自立した責任ある人間でいたいね。2017/11/12

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