日本語はしたたかで奥が深い―くせ者の言語と出会った“外国人”の系譜

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日本語はしたたかで奥が深い―くせ者の言語と出会った“外国人”の系譜

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  • サイズ 46判/ページ数 386p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327377519
  • NDC分類 810.12
  • Cコード C0081

出版社内容情報

彼らは日本語に何をもたらしたのか

古来、〈外国人〉が日本語を学んだきっかけは、外交、布教、商業、勉学、戦争など、多種多様であった。日本語とさまざまな出会いをした〈外国人〉にスポットをあて、国内を中心に、時に応じて国外にも目を向け、彼らのドラマを時系列に沿って丹念にたどる。
また、こうした〈外国人〉の日本語はわれわれに何をもたらしたのか、特に文学表現を中心に眺めていく。ドイツ人宣教師ホイヴェルスによる戯曲『細川ガラシア夫人』、パラオの人々の日本語による愛唱歌、戦後台湾で作られた『台湾万葉集』など、今まであまり注目されてこなかった作品も取り上げる。図版多数掲載。
(*〈外国人〉の表記は、国籍や民族を問わず、言葉だけに着目した呼称。母語ではなく、もう一つの言語として日本語に新しく出会い、使ってきた人々を指す。)

<目次>
はじめに――日本語と出会った〈外国人〉

序章 古代から現代に至る日本語使用領域と日本語

第一章 いにしえの達人たちの日本語――七世紀~十七世紀半ば(古代から江戸時代初めまで)
1 渡来人や通訳たちと日本語
2 西洋人宣教師と日本語

第二章 いにしえの達人たちの日本語2――十七世紀半ば~十九世紀初め(江戸時代)
1 「鎖国時代」の来日外国人
2 ロシアの日本語学習者
3 ヨーロッパの日本語学習者

第三章 いにしえの達人たちの日本語3――十九世紀~二十世紀初め(開国前後~昭和初期)
1 近代の来日外国人たちの日本語
2 海外の日本語教育の草創期を築いた人びと
3 「もう一つのことばとしての日本語」による日本語文学

第四章 戦時体制下の〈外国人〉の日本語――一九三〇年代~一九四五年夏
1 戦時体制下の日本語普及と学習者たち
2 日本語で活躍した人びと
3 戦時体制下の日本語文学

第五章 戦後の〈外国人〉の日本語文学――一九四五年夏~一九八〇年代
1 敗戦のもたらした価値観の転換
2 戦後、日本語を使って活躍した人びと
3 戦後の日本語文学

第六章 現代の〈外国人〉の日本語文学――一九九〇年代以降
1 留学生の増加と来日外国人の多様化
2 元外国人留学生による日本語文学

終章 〈外国人〉とこれからの日本語

あとがき
参考文献

内容説明

彼らは日本語に何をもたらしたのか。古代から現代まで、くせ者のことばに引き寄せられた人びとに会いに行く。

目次

序章 古代から現代に至る日本語使用領域と日本語
第1章 いにしえの達人たちの日本語―七世紀~十七世紀半ば(古代から江戸時代初めまで)
第2章 いにしえの達人たちの日本語2―十七世紀半ば~十九世紀初め(江戸時代)
第3章 いにしえの達人たちの日本語3―十九世紀~二十世紀初め(開国前後~昭和初期)
第4章 戦時体制下の“外国人”の日本語―一九三〇年代~一九四五年夏
第5章 戦後の“外国人”の日本語文学―一九四五年夏~一九八〇年代
第6章 現代の“外国人”の日本語文学―一九九〇年代以降
終章 “外国人”とこれからの日本語

著者等紹介

河路由佳[カワジユカ]
1959年生まれ。杏林大学特任教授。慶応義塾大学大学院文学研究科(国文学専攻)修了。一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術・一橋大学)。現代歌人協会、日本文藝家協会会員。東京農工大学留学生センター助教授、東京外国語大学大学院教授などを経て、2020年度より現職。専門は日本語教育学、日本語教育史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
ふむ2024/10/04

むっち

1
タイトルだけだと「日本すごい』本とか「日本語すごい」本のように勘違いされるかもしれないが、それとは正反対の本だ。  タイトルも、日本統治時代に日本語を学び、戦後、日本語での表現を禁じられていた台湾で、密かに使い続けながら、「台湾俳句」という分野を切り開いた黄霊芝氏の言葉だそうだ。  本書は、外国人も含んだ日本語による創作の可能性を広く認めるものであり、過去に日本語を使って表現をしてきた日本語を母語としない人たちや、日本国籍はないが、母語ともいえる形で日本語を使い始めた人たち、2024/03/25

雪子

0
日本語教師という職業に関心を持ち、外国人が日本語を学ぶことについて知ろうと読みました。著者自身も日本語を外国人に教えた経験を持っており、特に最後の章では、外国人への日本語指導に対する著者の考えが熱量を持って語られています。日本語を母語とする日本人が知らず知らずのうちに持ってしまう偏見に気付かされ、示唆に富んだ内容でした。日本語は日本人のもので、日本人が1番うまく使えるのだと、無意識のうちに感覚的に感じていたことを「そうではないのだ」と実例を見せてくれた本でした。2025/02/02

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