『マルタの鷹』講義

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『マルタの鷹』講義

  • 諏訪部 浩一【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 研究社(2012/03発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327377311
  • NDC分類 933
  • Cコード C0098

出版社内容情報

なぜ『マルタの鷹』はハードボイルド小説の原点にして、なおかつ極北であるのか。宿命の女、探偵小説史、都市、戦争、イノセンス等のキー・コンセプトを足がかりに、不朽の古典を徹底的に解剖する。

小鷹信光氏推薦!
「ハメットの聖典を精密に読み解く俊英にやっとめぐりあえた」

 なぜ『マルタの鷹』はハードボイルド小説の原点にして、なおかつ極北であるのか――ファム・ファタール、探偵小説史、モダニスト・アンダーステートメント、偶然と不条理、アメリカ的イノセンス、戦争と死の消費、都市と警察、ファルスといったキー・コンセプトを足がかりに、不朽の古典を徹底的に解剖する。
『マルタの鷹』本文への詳細な語注を巻末に付す。

・イントロダクション
・講義:第1講~第23講
・語注

【著者紹介】
東京大学文学部准教授。1970年東京生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校博士課程修了。学芸大学、東大駒場を経て、現職。ウィリアム・フォークナーを中心とした20世紀アメリカ文学を研究。現代小説、ミステリにも造詣が深い。著書に『ウィリアム・フォークナーの詩学1930-1936』(すぐれたアメリカ研究に贈られる清水博賞を受賞)、共著に『アメリカ文化入門』(三修社)。光文社古典新訳文庫のハメット『ガラスの鍵』解説も担当。

内容説明

なぜ『マルタの鷹』はハードボイルド小説の原点にして極北であるのか―ファム・ファタール、探偵小説史、戦争と死の消費、モダニスト・アンダーステートメント、偶然と不条理、アメリカ的イノセンス、都市と警察、ファルスといったキーワードを足がかりとして、不朽の名作に新たな光を当てる。『マルタの鷹』本文への詳細な語注を巻末に付す。

著者等紹介

諏訪部浩一[スワベコウイチ]
1970年生まれ。上智大学卒業。東京大学大学院修士課程、ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、東京大学文学部・大学院人文社会系研究科准教授。専攻はアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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harass

65
表題の全20章を丁寧に23の講義で精読。主人公の内面描写を廃した作品であるが、細かな言葉遣いから内外の研究者などの指摘を含めて内面や作者の意図と狙いを探っていく。深い読みを可能にさせる名作であることと、もっともで膝を打つ解釈に感心。文学部ではこういう精読をやっているのだろうが他学部の出身の自分には非常に新鮮に感じた。・主人公スペードは、彼のしぐさや言葉づかいを丁寧に読めば、タフガイで冷静だという振りをしていているだけで、ときおりその演技が破られているという 図書館で借りたが購入することにした。2016/09/25

k5

15
工事現場から落ちてきた梁に命を奪われそうになり、家族を捨てて失踪した男は、別の街で、まったく同じような生活を築いていた。このエピソードを、世界と自我の間の亀裂を認識したはずの男が、結局は人生と歩調を合わせられる、と思っていたと評するなど、本当に刺激的な読みが満載の一冊。何か海外の小説を精読して論文とか書きたい!という欲が、久々に高まりました。2019/09/21

すえ

11
アメリカ文学専攻の准教授が『マルタの鷹』を精読すると、ここまで内容深掘り出来るのかと感嘆しながら、とても興味深く読んだ。本書で著者は、サム・スペード他登場人物のセリフやしぐさの裏にひそむ心理を、徹底的に分析し解説してくれる。読了後『マルタの鷹』の緻密に計算されたトリックや文学的な小説としての完成度に改めて驚き。ハメットはパルプマガジン『ブラックマスク』誌に連載された作品を、単行本として上梓するにあたって半年かけて改稿したという逸話にも納得。『マルタの鷹』を2回、いやそれ以上楽しめた気分。良書だった2020/02/19

hikarunoir

6
巻末の語句注釈に至るまで労作。文学との格闘の真の意味を実感。50年代犯罪文学のフリットクラフト・パラブルオマージュとの関連まで気づきを得る。2021/06/22

tyfk

5
「近代という「ポスト叙事詩」の時代に生まれた「故郷喪失の形式」としての小説とは、「美しい予定調和」の不可能性という宿命を抱えている。『マルタの鷹』が真に卓越した作品となっている理由の一つは、それがこうした「宿命」に対峙し、その「予定調和の不可能性」を作品の強度として—あるいはほとんど「倫理」のようなものとして—表現していることにある」2022/09/19

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