よくわかる比喩―ことばの根っこをもっと知ろう

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784327376949
  • NDC分類 801.6
  • Cコード C0081

出版社内容情報

「よくわかる比喩」のしくみがよくわかる!

「愛」は「炎」と見立てることで「熱い思い」が「燃え上がる」(メタファー)。
カレー(部分)でカレーライス(全体)とわかるので、「今夜はカレー」はライス付き(メトニミー)。さまざまな比喩を身近な例でわかりやすく、親しみやすく解きほぐす。広大無辺なことばの宇宙への案内書。

瀬戸賢一(せと けんいち)
 1951年京都市生まれ。大阪市立大学文学研究科後期博士課程単位取得。博士(文学)。現在、大阪市立大学大学院文学研究科教授。専門は英語学・レトリック。
おもな著書は、『空間のレトリック』(1995年、海鳴社)、『メタファー思考』(1995年、講談社)、『認識のレトリック』(1997年、海鳴社)、『文化と発想とレトリック』(1997年、共著、研究社)、『日本語のレトリック』(2002年、岩波書店)、『ことばは味を超える ―― 美味しい表現の探求』(2003年、編著、海鳴社)、『味ことばの世界』(2005年、共著、海鳴社)など。

はじめに
序章 ことばは誰のものか
パート I 比喩のはじまり
 第1章 ことばと物/第2章 分けて分かる/第3章 形の比喩
パート II 空間の中で
 第4章 内外の比喩/第5章 上下の比喩/第6章 中心と周辺の比喩
パート III ことばの横すべり
 第7章 隣接の世界/第8章 ことばの経済/第9章 隣接のパタン
パート IV 動きの中で
 第10章 旅することば/第11章 起点と着点/第12章 時間のことば/第13章 比喩は人とともに
終章 2500年比喩の旅
やさしい読書案内
あとがき

内容説明

比喩は、ことばの本質に根ざす。時のふるいにかけられて日常言語に定着した比喩は、人間の知恵と営みの生き証人である。本書は、日常の比喩をわかりやすく解きほぐすと同時に、「よくわかる比喩」とは何か、なぜそれがよくわかるのかを考える。比喩はメタファーが中心だが、隣接する比喩にも十分なスペースを割いた。ことばへの興味が深まる一冊。

目次

ことばは誰のものか
1 比喩のはじまり
2 空間の中で
3 ことばの横すべり
4 動きの中で
二五〇〇年比喩の旅

著者等紹介

瀬戸賢一[セトケンイチ]
1951年京都市生まれ。大阪市立大学文学研究科後期博士課程単位取得。博士(文学)。大阪市立大学大学院文学研究科教授。専門は英語学・レトリック
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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こたた

3
比喩表現を上達させるためのハウツー本かと思いきや、タイトル通り、言語における比喩分野についての学術的考察がなされた解説本だった。しかしこれがなかなか興味深い。言語の成り立ちについて普段意識しないところを例示付きで掘り下げてくれるものだから、腑に落ちてすっきりする発見が山ほどある。さすがに言語学者の執筆なだけあって、文章の安定感は抜群。内容は言語学だが、コラムやエッセイなどと同列に娯楽性がある。普段用いている言葉についての意識と理解を潤滑にする役割がある。良書であったと思う。2014/02/10

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