出版社内容情報
古今のイギリス小説のなかから、文学史的に重要な作品群を取り上げ、作品の実例を読みながら、その問題点と面白さ、手法、批評への糸口などを学ぶ。
内容説明
本書は、英語世界の文学をリードするイギリス小説について史的展望をもちつつ全25章に分け、時代状況と作品解題、作品実例、関連項目により、大学専門課程の教材として編まれたものです。
目次
小説以前の小説
日記を書く人たち
ノンフィクションからフィクションへ
風刺あるいはユートピア小説
書簡体小説あるいは市民の倫理
ピカレスク小説あるいは喜劇的叙事詩
反小説あるいは自伝のパロディ
ゴシック・ロマンスのさまざま
小説の成熟あるいは日常生活のドラマ
ロマン派小説あるいは自己実現の夢
パノラマ小説あるいは介入する語り手
連載小説作者あるいは教養小説
知的社会小説あるい献身と自己実現
言語遊戯としての語り
芸術作品としての小説を求めて
社会通念とセクシュアリティ
芸術家小説あるいは神話的原型
新しい社会小説あるいは性的人間の登場
意識の流れあるいは心理主義小説
カトリック小説あるいは心理的スリラー
政治小説あるいは動物寓話
ニュー・ロマンスあるいは語りの戯れ
逆ユートピア小説あるいは現代の神話
風俗小説あるいは女の生き方
メタフィクションあるいは小説についての小説