出版社内容情報
第I部: 空間と存在の構図 「に」と「で」から〈空間認識構造〉の鋳型を、be と have から〈存在〉〈所有〉〈経験〉として識別される事象構造を解明。第II部: 行為者と使役構文 使役構文のプロトタイプと拡張事例を切り分け、〈使役行為〉 をめぐる認知論的構図を描きあげる。
内容説明
われわれは身体経験や知覚経験を通して世界を有意味な状況の類型に概念化し構造化する。本巻では日英語の慣習化された代表的な構文を取り上げ、その根底にどのような事象構造の概念型が張りついているか、その対応関係を掘り起こし、同時に日英語の異同を見極めることがその眼目である。
目次
第1部 空間と存在の構図(「に」と「で」からの発想―空間認識構造を探る;BEとHAVEからの発想―存在・所有・経験の型を探る)
第2部 行為者と使役構文(理論的背景;使役構文のプロトタイプとその意味;無生物主語の使役構文;意図しない結果を表す使役構文;英語の結果構文)