目次
序論 戦後教育学の来歴を語り継ぐために
第1章 若き日の吉田熊次―社会的教育学と国民道徳論と(吉田熊次のヒストリオグラフィー;学校との出会い―生い立ち;卒業論文、あるいは倫理学からの出発;科学としての倫理学―『社会的倫理学』の構想;『社会的教育学講義』―ベルゲマン社会的教育学を超えるもの;『実験教育学の進歩』―東大教育学風の礎石;学問の体系化をめざして―『系統的教育学』の理論的課題;国定修身教科書の編纂、およびそれをめぐる論争;教育勅語と我が国民道徳)
第2章 京都学派としての篠原助市―「自覚の教育学」の誕生と変容(日本の教育学の失われた環;「新カント学派」としての西田幾多郎;学生篠原と西田先生;篠原「自然の理性化」における自覚の構造;篠原「個人の歴史化」における行為的直観の論理;篠原教育学における論理と生命の振幅;「自覚の教育学」の行方)
第3章 長田新の教育学―教育学形成の荒野のなかで(長田新 教育学の前提;長田新の教育学;長田の諸実践―行動する知識人;長田教育学の位置)
第4章 森昭を読む―教育的公共性から世代継承的公共性へ(啓蒙と自律、臨床化と公共性;著作を読む(1)―『教育人間学』へ
著作を読む(2)―『教育人間学』
著作を読む(3)―『人間形成原論』へ
教育的公共性へ―文体と関係構築
世代継承的公共―文体と関係構築
世代継承的公共性へ性へ)
著者等紹介
小笠原道雄[オガサワラミチオ]
1936年生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。教育学博士。現在:広島大学名誉教授、ドイツ・ブラウンシュヴァイク工科大学名誉哲学博士(Dr.phil.h.c.)
田中毎実[タナカツネミ]
1947年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(教育学)。現在:武庫川女子大学文学部教授
森田尚人[モリタヒサト]
1944年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。元中央大学文学部教授
矢野智司[ヤノサトジ]
1954年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程退学。博士(教育学)。現在:京都大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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