「少年H」の盲点 - 忘れられた戦時史

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326950317
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0035

出版社内容情報

先に「間違いだらけの少年H」、「書かれなかった戦争論」を刊行した山中恒・山中典子のコンビが、さらに「少年H」に隠された戦時史の盲点に挑戦した。この盲点というのは、戦後歴史観によって故意に排除されたものか、あるいは無意識に見落とされたかして、欠落させられてきた戦時史の重大な問題点なのである。もちろん戦後、しばらくの間は、そうした盲点も盲点にはなっていなかった。それほど遠い昔のことではなく、共通体験の範囲内だったから、解説などしなくても理解されていた事柄であった。だが、それがそのまま解説なしに戦後六十年になろ

【目次】
第1章 『少年H』と『間違いだらけの少年H』
 1 『間違いだらけの少年H』刊行後の当初の反応
 2 講談社の『少年H』の文庫化に伴う彌縫策的改訂の若干の実例

第2章 『少年H・下巻』も間違いだらけ
   幻の杉田先輩―敗戦の日に杉田先輩は神戸ニ中にいないはず

第3章 『少年H』の盲点―決戦下の夏休み
 1 「夏季休止」とは『夏休み』のこと
 2 学徒勤労動員
 3 スポーツよりも鍛錬を
 4 戦時下の新制中学校は英語を教えた
 5 カタカナ語

第4章 戦時史の忘れもの
 1 事変と戦争
 2 「旗日」と「日の丸」

第5章 「神の国」と戦時教科書
 1 神国日本意識の養成
 2 教育勅語(教育ニ関スル勅語)
 3 国體という概念

第6章 幻の第十二回オリンピック東京大会
 1 東京オリンピックへの期待度
 2 第十二回オリンピック大会を東京に!
 3 返上までの苦難
 4 ついに東京オリンピック大会を返上

第7章 「神の国」の神とは?

第8章 神社参拝と信教の自由

第9章 靖国神社と国民精神

第10章 靖国神社と公葬問題

あとがき  

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gen Kato

2
『間違いだらけの少年H』の続編。記憶で「現代史」を語ること、そして資料といっても「新聞の見出し」を使用すること、後世に作られた「年表」を信じることの危うさ。考えさせられることが多いです。2015/10/01

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