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出版社内容情報
われわれは、いったい「境界」にどのようなイメージをいだくのであろうか。「ゆびきり」をはじめとする子どものしぐさと呪文、白鳥や白狐の姿をかりた神々の伝説や祭り、縁起物などにみられる都市や農村の祝祭的空間を彩った滑稽な性と陽気な笑いなど・・・・・・。われわれの祖先の暮らしの哀歓の条件としてはたらいたものを手がかりにし、歴史学のみならず、隣接する国文学・民俗学・人類学などの諸成果をふまえ、近世の幕藩権力の支配原理を見据えながら、過去の生活文化のもった豊かな意味を発見し、さらに近代的世界観とはまったく異質な民俗的
内容説明
「指きり」をはじめとする子どものしぐさと呪文、白鳥や白狐の姿をかりた神々の伝説や祭り、男根の模型や春画などの縁起物にみられる都市や農村の祝祭的空間を彩った滑稽な性と陽気な笑いなど…。われわれの先祖の暮らしの哀歓の条件としてはたらいていたものを手がかりに、今日の既成の通念からいったん離れることによって、過去の生活文化のもった豊かな意味を発見し、さらに近代的世界観とはまったく異質な民俗的心性の意外な側面を探る。
目次
第1章 子どもの誓言としぐさ
第2章 伝説と神々の変貌
第3章 滑稽な性と陽気な笑い
補論1 神威の衰退と幕藩権力
補論2 民俗行事の分化・発展