漱石の謎をとく・『彼岸過迄』論

漱石の謎をとく・『彼岸過迄』論

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  • サイズ B6判/ページ数 473p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326933181
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

本書は前著『漱石の謎をとく・「こころ」論』に続く第二弾である。前著はギリシア悲劇をもってモデルであると断定したが今回、著者は、近代日本文学の脊梁山脈たる“漱石”に登るにギリシア神話をもってハーケン及びザイルとした。著者の犀利なハーケンは、読者の思いもよらぬ岩襞に深く打ち込まれて、漱石の仕掛けた数々のトリックと謎が明るみに曝け出される。その解析の明晰かつ平明は、著者の長くかつ苦心の研究の成果によるものである。漱石の作品群の解明の手掛かりとした著者の提起した視点は、読者をして必ず我が目を疑わせるに相違ない。

目次

風呂の後―森本の本質と謎とき訓練
停留所
報告
雨の降る日
須永の話(鎌倉に行くまで;鎌倉にて;鎌倉から帰って)
松本の話(松本須永に引導を渡す;冥界に向けて)

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