内容説明
本書は現代の個別科学の根源と基盤を問うという姿勢のもとに、モラル・フィロソフィの構造分析を試みる。
目次
序 モラル・フィロソフィの思想史的位相
1 神・自然・人間(シャフツベリにおける形成的自然;バトラーにおける「類比」の構造)
2 自然と人間的自然―ヒュームにおける「人間学」の地平
3 自然とその展開(理性と感情―ハチスンのモラル・フィロソフィ体系;自然と必然―ケイムズの世界観;人間の自己形成と自然の目的―ファーガスンの人間観・社会観)
4 人間的自然と自然の意図―スミスにおける内在論と目的論
5 神・人間・功利性―ペイリーにおけるモラル・フィロソフィの転換