内容説明
「経済」を唯一至上の価値観として生きる「経済人」―この人間の思考と行動の中に、自然破壊をくり返し、原発社会へと展開してきた現代文明の病理の淵源をさぐり、この危機の時代を超えるための課題を提起する。市民運動の必読文献。
目次
第1章 経済人の形成―その歴史的論理(自然環境と人間;西欧人の原像;ヨーロッパ中世の社会;貨幣経済の発達と中世社会の苦悩;市場的人間の形成)
第2章 経済人の「知」の世界(人間論;国家論;自然観;進化論)
第3章 経済人の社会(資本主義の社会;資本による労働力の支配;政治的支配体制;消費社会;経済人時代の行方)
第4章 経済人の時代を超えるために