内容説明
著者自身の人間観としての任侠のエトス。極道・武士道・三国志と史記の世界、そして十字架のキリスト。これらを貫くものは?現代社会において任侠とは是か非か?
目次
第1章 回想
第2章 極道(武士―悪党―極道;失われた共同体への幻想的回帰;モラルの身体性;同性愛文化;女性の貶価;統治の下部機構;前性器的メンタリティー)
第3章 武士道―封建倫理(封建制度・封建契約;平将門;鎌倉開幕;平家物語の人々;悪党の時代;幕藩体制の確立;極道と武士道;西欧との比較)
第4章 水滸伝と三国志(儒教と任侠;梟雄曹操;豪傑達;人格と才能―両義的緊張関係)
第5章 史記の世界(天道是か非か?;伍子胥;刎頸の友;刺客列伝;権力の深層―始皇と呂不韋;野心の果て―淮陰侯韓信;楚狂の詩)
第6章 十字架のキリスト(不合理なるが故に我信ず;ヘレニズムとヘブライズム;原罪の自覚;キリスト教的リアリズム;資本主義・主権国家・近代科学;キリストの肉体の変容としての近代的自我)
第7章 任侠のエトス〔ほか〕
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- 和書
- 西国薬師巡礼



