イギリス女性作家の半世紀<br> 90年代・女が拓く

イギリス女性作家の半世紀
90年代・女が拓く

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  • サイズ B6判/ページ数 265,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326898879
  • NDC分類 930.27
  • Cコード C1097

出版社内容情報

ソ連邦の解体とベルリンの壁崩壊により幕を開けた90年代。頻発する紛争と静かに進行する環境破壊に象徴される「壊」の時代、文学はあらゆる制度がかつての重みを失ったボーダレス感覚を描く。混沌のなか、新たな方向を模索する女たちの語りによって拓かれる差異の地平は、「共生」を原理とする新しい世紀にどうつながるのか。現在進行形の時代を活写する。A.S.パイアット「抱擁」、M.ウォーナー「紺碧のカリブ」P.バーカー「亡霊の道」、A.ロイ 「小さきものたちの神」、H.フィールディング「ブリジット・ジョーンズの日紀」ほかをと

内容説明

破壊と混沌のなか、女たちの語りによって拓かれる差異の地平とは。「共生」の世紀に向けて踏み出す文学の挑戦。

目次

序 90年代・女が拓く
第1章 甦る女の物語/歴史―A・S・バイアット『抱擁』
第2章 ヨーロッパ共同体の過去と未来―モーリン・ダフィ『閃光』
第3章 呪縛からの解放―ヘレン・ダンモア『呪縛の冬』
第4章 いけにえの息子たち―パット・バーカー『亡霊の道』
第5章 子供たちへのメッセージ―アン・マイケルズ『うたかたの調べ』
第6章 拒食症・カーメル・マクベインの場合―ヒラリー・マンテル『恋愛実験』
第7章 歴史はもうくり返さない―マーガレット・フォースター『影を生きる子』
第8章 読者よ、わたし結婚します―ヘレン・フィールディング『ブリジット・ジョーンズの日記』
第9章 新しい歴史語りの開拓―マリナ・ウォーナー『紺碧のカリブ』
第10章 カーストの境界を越えた恋―アルンダティ・ロイ『小さきものたちの神』

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