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出版社内容情報
グリム童話はドイツ生粋の口承文芸というより19世紀の民族的イデオロギーの下に生まれたこと,男性像女性像をめぐるフェミニズム的解釈,明治以後の日本への導入の顛末など
内容説明
グリム童話をめぐるトータルな文化史 グリム童話の成立事情、フェミニズム的解釈、日本への導入―三つの側面から現実とフィクションの狭間に視点をおいて展開。
目次
1 グリムのメルヒェンの特色(「メルヒェン(M¨archen)」の概念規定
グリムとアルニムのメルヒェン論争
メルヒェン研究の新しい方向
グリムの「いばら姫」の異型をめぐって―グリム、ペロー、バジレにおける比較)
2 グリムのメルヒェンの解釈(グリムの「かえるの王様」について;グリムのメルヒェンにおける女性像と男性像;グリムのメルヒェンにおける継母について)
3 グリムのメルヒェンの日本での受容(グリムのメルヒェンの最初の日本語訳『西洋古事神仙叢話』について―歴史的背景からの考察;明治期におけるグリムのメルヒェンの受容―社会的背景からの考察)