内容説明
本書は、ローソンが好んで描いたオーストラリアの奥地の人々特有の生き方、その舞台となる風物を扱った傑作22編を編訳したものです。加えて、ローソンのひととなりを最もよく語ると共に、この年代の豪州社会の姿を写した貴重な文献ともいえる「断片的自叙伝」を全訳して収めました。
目次
父ちゃんの相棒
アーヴィ・アスピナルの目覚時計
開拓地の1日
奥地の葬儀屋
『RATS』おかしな老人
乾季
労働組合員の埋葬
2人の奥地放浪者
大平原の果てで
落魄者ホテル
雨季
『野宿』と『露営』
結局は―祖国
羊毛刈り職人の夢
アル中患者の施設
断片的自叙伝〔ほか〕