出版社内容情報
ノヴァーリス,バシュラール,フロイト,ユング,民話など,ロマン主義が追求した科学を越える幻想/魔術的なもの=想像力を,今日に生きる我々の問題として捉え直す.
【目次】
序にかえて
ノヴァーリスの詩的宇宙
1 魔術と文学/「魔術的観念論」の行方
2 ノヴァーリスの鉱物的幻想
3 科学と詩/あるいは「モラル」の話
ロマン的詩学の原理
4 脱自と創造/ロマン的詩学の方途
5 芸術創造とホモセクシュアル
6 ロマンティカー、バシュラール
ロマン主義の周辺
7 ルソーからドイツロマン派ヘ/その<内的受容>をめぐって
8 無意識の発見
9 シューベルトとロマン主義
変幻するロマン主義
10 文学的なるものとユング心理学/ある講演より
11 民話のメタ・モルフォロギア
12 「青い花」変幻/日本におけるノヴァーリス受容の軌跡
あとがき
内容説明
詩、小説、音楽、哲学、精神医学、諸科学を貫き、ノヴァーリス等ドイツロマン主義がめざした“総体的詩学”を、今映しだす。
目次
ノヴァーリスの詩的宇宙(魔術と文学/「魔術的観念論」の行方;ノヴァーリスの鉱物幻想;科学と詩/あるいは「モラル」の話)
ロマン的詩学の原理(脱自(エクスタシー)と創造/ロマン的詩学の方途
芸術創造とホモセクシュアル
ロマンティカー、バシュラール)
ロマン主義の周辺(ルソーからドイツ・ロマン派へ/その〈内的受容〉をめぐって;無意識の発見;シューベルトとロマン主義)
変幻するロマン主義(文学的なるものとユング心理学/ある講演より;民話のメタ・モルフォロギア;「青い花」変幻/日本におけるノヴァーリス受容の軌跡)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
iwri
4
ロマン派に関するエッセー集。著者も述べているように、ロマン派ほど極端な評価を受けているものは少ない。ファンタスティックな唯美主義者、政治的反動主義者、民族主義者、はてはナチズムの先駆者…その一方で、現代の批評理論の先駆者と見る向きもあり、ロマン派のアクチュアリティが語られる。本書は、様々なテーマ=鏡を通してロマン派の像を映すことによって、まさに無限の反省=反射の中から立ち現れるロマン派像を現出させる。何より立ち位置を縦横無尽に変える著者の博識さ(百科全書!)には唸らされるばかりである。2011/11/15
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