内容説明
現代ヨーロッパの舞台に在る多様な表層から、その奥に潜む19世紀の都市群衆へと展開する演劇論。最終演劇の幕は未だ降りない…。
目次
1 危機の演劇(椿姫・テクスト・最終演劇;危機の演劇・背後・表層;「ヨーロッパ劇場」とクライス)
2 歴史・身体・太陽集団(捏造された演劇史―民衆演劇の死;太陽劇団『メフィスト』再説;身体論、あるいは物語る演劇)
3 ヨーロッパ演劇の現場(悪しきジャンルの美学―ジェローム・サヴァリ;俳優の現前―アントワーヌ・ヴィテーズ;風景の進駐―ジョルジュ・ラヴォーダン)
4 見世物・群集・劇場戦争