中京大学文化科学叢書<br> ヨーロッパ演劇の形―演劇文化論集

中京大学文化科学叢書
ヨーロッパ演劇の形―演劇文化論集

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  • サイズ A5判/ページ数 196,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326848591
  • NDC分類 772.3
  • Cコード C3370

出版社内容情報

本書では、ヨーロッパ演劇の特徴に、演劇と文学との相違、社会科学と演劇の成果との関係、宗教性と演劇性の関係、演劇と時空間、音楽劇というジャンルの生成問題、から迫る。



【目次】
Ⅰ 演劇とは何か

 1 演劇の要素と特性をめぐる問題提起
 2 演劇の動的成立要件
 3 宗教儀式から芸術形式へ

Ⅱ 古代ギリシャにおける演劇と時空間

 1 アリストテレスの発展的解釈
 2 円形劇場の空間的意味
 3 円形劇場の形而上学的意味
 4 聖空間の変質あるいは俗化
 5 演劇的進化を加速したもの
 6 その後

Ⅲ パリの劇場/劇場のパリ

 1 「特権的都市」パリの誕生
 2 演劇界の形成
 3 コルネイユ裁判『ル・シッド』論争
 4 指導理念―穏健な合理主義
 5 祝祭空間の分極化

Ⅳ ヴォードヴィルとオペラ・コミック

 1 音楽つき演芸から音楽による喜劇への歴史
 2 ウージェーヌ・スクリープ
 3 オペラ・コミックとしての『オリー伯爵』

参考資料
補遺
人名索引
事項索引 

内容説明

本論集では演劇と文学の相違を確認し演劇固有の特徴に迫っている。三大劇作家アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスが登場する以前、演劇が演劇となる揺籃期に演劇が宗教儀式からどのように自立したかについて論じ、十七世紀に首都として栄光の道を歩き始めるパリとその都市空間の中で繰り広げられる演劇活動の関係にアプローチ、オペラ・コミックという形式の誕生に関する議論を展開した。

目次

1 演劇とは何か(演劇の要素と特性をめぐる問題提起;演劇の動的成立要件 ほか)
2 古代ギリシャにおける演劇と時空間(アリストテレスの発展的解釈;円形劇場の空間的意味 ほか)
3 パリの劇場/劇場のパリ(「特権的都市」パリの誕生;演劇界の形成 ほか)
4 ヴォードヴィルとオペラ・コミック―大衆的な音楽劇の台本作家を中心に(音楽つき演芸から音楽による喜劇への歴史;ウージェーヌ・スクリーブ ほか)

著者等紹介

安藤隆之[アンドウタカユキ]
1947年生。名古屋大学大学院・パリ大学大学院。中京大学教養部教授。中京大学文化学科研究所所員。『フランス現代史』青木書店(共訳)、『地域施設の計画』丸善書店(共著)、『アメリカの芸術文化活動とNPO』PAN(共著)、『日本におけるオーストラリア文化に関する意識調査』オーストラリア大使館(単著)、他

玉崎紀子[タマサキノリコ]
1942年生。名古屋大学大学院。中京大学教養部教授。中京大学文化学科研究所所員。『恋愛・結婚・友情―アフラ・ベーンからハリエット・マーティノーまで(1684~1839)』英宝社(共著)
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