出版社内容情報
メインの特集はゴタールの新作=大作=問題作である「映画史」とイタリアからの新しい風・モレッティ、そして黒沢清の新作を起点とした日本映画の現在。★ゴタールの「映画史」は、映画とは何かというゴダールの問いかけでありかつ、作品それ自体が私たちの興奮を呼び起こす問題作である。新作とゴダールの現在を論ずる。★モレッティの新作「エイプリル」は、瑣末さの袋小路に入っている現代映画シーンへの問題提起であり、映画とは、映画を撮るということとは何かという根本に再考を促す作品だ。★黒沢清作品「カリスマ」「大いなる幻影」を論ずる
目次
1a ゴダール『(複数の)映画史』
1b リヴァイヴァルと現代性
2a ナンニ・モレッティ『エイプリル』
2b (複数の)記憶
3a 黒沢清『カリスマ』『大いなる幻影』
3b (複数の)場所
4a カラックス&キューブリック
4b フィクション/リアリティ