出版社内容情報
文豪ゲーテが「この絵画一点でも私の全詩作に優る」と讃えたウェイデンの絵。その生涯と真作および工房作品について解説する。
個人がアイデンティティを求めるようになり宗教画の他に肖像画も発達した15世紀。細密な写実描写と油彩による輝かしい色彩表現が特徴のフランドル絵画の中でも、内なる感情に訴えるウェイデンの絵画は特に人気があった。緻密な作品解説と周辺の画家との影響関係によって、日本では未だ知られざる初期フランドル派巨匠の魅力に迫る。
内容説明
個人がアイデンティティを求めるようになり宗教画の他に肖像画も発達した15世紀。細密な写実描写と油彩による輝かしい色彩表現が特徴のフランドル絵画の中でも、内なる感情に訴えるウェイデンの絵画は特に人気があった。緻密な作品解説と周辺の画家との影響関係によって、日本では未だ知られざる初期フランドル派巨匠の魅力に迫る。
目次
第1章 謎の前半生
第2章 トゥルネ時代(一四二七~三五年頃)
第3章 初期ブリュッセル時代(一四三五~四〇年頃)
第4章 中期ブリュッセル時代(一四四〇年代)
第5章 聖年のローマ巡礼
第6章 後期ブリュッセル時代(一四五〇~六四年)
第7章 肖像画と半身聖母画
第8章 工房作品と後継者たち
著者等紹介
岡部紘三[オカベコウゾウ]
1941年生まれ。東洋大学名誉教授。東北大学大学院文学研究科美術史学専攻修了。90‐91年、ロンドン大学・ウォーバーグ研究所にて研修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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