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出版社内容情報
メーイという一人の古典学者は、16世紀イタリアに伝えられたアリストテレース『詩学』の伝統に立ちつつ、現代人にも納得の行く読解を通じて、ある(すなわち悲劇は全篇歌われたという)結論に辿り着き、それに刺激を受けた詩人・音楽家たちが最終的にオペラの形式を生み出した。この一連の経過を明らかにするのが、本書の狙いである。
内容説明
オペラは古代悲劇の正統後継者である―定説を覆す画期的新説―
目次
第1章 歴史遡行:オペラ誕生から古代悲劇まで
第2章 アリストテレース『詩学』における物語・詩作の3手段
第3章 『詩学』の資料伝承
第4章 ヴェットーリの『詩学』解釈
第5章 メーイの悲劇上演形式観
付録 メーイ筆ヴェットーリ宛手紙4通(1559‐1560年)の翻刻および日本語訳
著者等紹介
津上英輔[ツガミエイスケ]
1955年東京生まれ。東京大学文学部および大学院で美学を専攻。博士(文学)。1985‐87年フライブルク大学で音楽学を専攻。同志社女子大学を経て1993年より成城大学文芸学部。現在教授として美学を担当。1999‐2000年イェイル大学客員研究員、2006、2013年ストックホルム大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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