出版社内容情報
『山歌』は明末(17世紀前半頃)の文人馮夢龍が編纂した蘇州地方の民間歌謡集である。通俗文学が大量に出現した明末の文化状況全体を解く鍵とも言うべき重要な文献だが、すべて当時の蘇州方言で表記されているため、読解が困難であった。本書では『山歌』十巻を初めて日本語で全訳し、詳細な注をほどこして収録した。また、歌の主題・技法・馮夢龍の編纂方法などを文献学的に論じるとともに、現在の江南農村に赴いてのフィールドワークの成果を盛り込んで総合的な分析を行っている。歌が実際に歌われた「場」の考察から、明末文化の実相に迫る。
同著者に『明末のはぐれ知識人』(講談社)、『中国近世小説への招待』(NHK出版)など
第一部 論考編
第一章 巻一~巻六各巻所収四句山歌について
第二章 四句山歌の来歴──「場」の考察
第三章 巻七~巻九各巻所収中・長篇山歌について
第四章 中・長篇山歌の来歴
第五章 巻十「桐城時興歌」について
終章 編者馮夢龍と『山歌』の文学
第二部 訳注編
巻一 私情四句
巻二 私情四句
巻三 私情四句
巻四 私情四句
巻五 雑歌四句
巻六 詠物四句
巻七 私情雑体
巻八 私情長歌
巻九 雑詠長歌
巻十 桐城時興歌
『山歌』文献目録
あとがき
中文要旨
英文要旨
書名検索
人名検索
内容説明
男女の恋情を赤裸々に歌い上げた山歌。文献学的研究を基礎に社会史さらにはフィールドワークの成果を盛り込み、歌が実際に歌われた「場」に迫る。初の日本語全訳に、詳細な注をほどこして収録。
目次
第1部 論考編(巻一~巻六各巻所収四句山歌について;四句山歌の来歴―「場」の考察;巻七~巻九各巻所収中・長篇山歌について;中・長篇山歌の来歴 ほか)
第2部 訳注編(私情四句;私情四句;私情四句;私情四句 ほか)
-
- 電子書籍
- ベネチアの夜に燃えて【分冊】 10巻 …