出版社内容情報
19~20世紀の文化と思想を「ヒステリー」をキーワードに鮮やかに読み暴く。「ヒステリー」という病いが如何に「発明」されたかを示し,社会のヒステリー化の構造を解く。
【目次】
1 ヒステリー流行通信
2 幻惑のインテリア
3 裏世界のワイルド・スフィンクス
4 ウォーホル・グラフィティ―モンロー、カポーティ、ウォーホル
5 拒食の国のアリス
6 続・拒食の国のアリス
7 メテオール/気象する男?たち
8 やわらかな下水道
9 女がうつる
10 解剖博覧会
『黄色い壁紙』シャーロット・パーキンス・ギルマン
あとがき
内容説明
19世紀~20世紀の文化・思想を「ヒステリー」というキーワードで読み解く。ドキッとする写真・図版を多数収録。
目次
第1章 ヒステリー流行通信
第2章 幻惑のインテリア
第3章 裏世界ワイルド・スフィンクス
第4章 ウォーホル・グラフィティ―モンロー、カポーティ、ウォーホル
第5章 拒食の国のアリス
第6章 続・拒食の国のアリス
第7章 メテオール―気象する男?たち
第8章 やわらかな下水道
第9章 女がうつる
第10章 解剖展覧会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
monado
1
19世紀末の文化・思想をヒステリーというキーワードで読み解く文学論。女性性は病であり、死してなお解剖図譜というかたちでも分析され続ける。2021/05/10
amplecutter
0
久しぶりに再読。なんだか煙に巻かれたような気分になる文章だけどやっぱり面白かった。「拒食症という枠物語」ってフレーズには納得(当然実際の患者は常にその枠組みを容易く逸脱してゆく)。ここに書かれているような、女性性を解剖解体し分類収集管理を試みる「近代科学」の眼差しも一つのロマンティシズムなんじゃないかと思う。巻末のギルマン「黄色い壁紙」(著者訳)は終盤でぞくっとする怪談。なるほど解離の物語だ。2012/08/05
396ay
0
卒論用。大学図書館にもあるけど文京区の図書館から借りた。いや!よい!西洋の話にはなるけど、ヒステリと文学に関する文献。参考になる。男性のヒステリも扱っている。2020/10/15