出版社内容情報
著者は音楽の歴史的スタイルをバロック,古典,ロマンの三つに分け,それらの「時間構造」の特性をニュートン物理学,カント+ヘーゲル哲学,シェリング哲学と結びつける。
【目次】
序論 音楽の時間プロセス
1 バッハ音楽の時間性
2 盛期古典派ソナタ・アレグロ形式の時間性
3 ロマン派音楽の時間性
予備考察―ベートーヴェン、革命、時間性
第1章 過去からの生/未来への生
1 『ピアノ・トリオ』(作品1-2、ト長調、第一楽章)
2 『弦楽四重奏曲』(作品59―1、ヘト長調、第一楽章)
第2章 勝利のヒロイズム/敗北のヒロイズム
1 『大公トリオ』(作品97、変ロ長調第一楽章)
2 『ハンマークラヴィーア・ソナタ』(作品106、変ロ長調第一楽章)
第3章 未来の同時創造:支え合う形態/対立し合う形態
1 『ピアノ・ソナタ』(作品90、ホ短調、第一楽章)
2 『弦楽四重奏曲』(作品132、イ短調、第一楽章)
附録 1795~1826年にヴィーンで出版されたソナタ・アレグロ楽章
訳者解説
内容説明
ベートーヴェン音楽の時間構成法を同時代の哲学思想から読み解く。音楽における「時間」の意味を徹底的に問う。
目次
序論 音楽の時間プロセス
第1章 過去からの生/未来への生
第2章 勝利のヒロイズム/敗北のヒロイズム
第3章 未来の同時創造:支え合う形態/対立し合う形態