出版社内容情報
日本各地に今なお残る出産・子育てに関する習俗を尋ね,先人の祈りと知恵を学ぶ。あまりにも医療化・管理化されてしまった現代のお産を,産む側の手に取りもどすために。
内容説明
いつの時代にも、安産ということは人々の変らぬ願いである。民俗学者、助産婦たちが、日本各地に今なお残る産育習俗をたずね、私たちの祖先の祈りと知恵に学ぶ。戦後、あまりにも管理化されてしまったお産を問いなおすために。
目次
孕む以前(初潮のころ;性を知る;結婚=妊娠)
子産み(つわぶく;腹帯;妊婦と労働;妊娠仲間;たべもの;まじわり;よい子を願う;産みの場;産みの姿勢;安産祈願;トリアゲババ・産婆・助産婦;産みの場の夫たち;産むお産・産ませてもらうお産;へその緒・胞衣)
子育て(産湯;おっぱい;生命を育てる;自立へ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yassy
3
とても興味深い内容! 初潮を迎えた女性を出入り自由な縁側に寝かせて夜這いに来てもらう、首長たちに女にしてもらって初めて結婚できる、月経中の女性は決められた小屋で集団生活をする、複数の若い男女が一緒に生活し子供ができたら結婚する・・・ほんの少し前まで日本はこんな社会だったんだ!男尊女卑という印象はなく、性が解放されていて男女ともに素敵な社会だと私は思いました。2012/02/26
薔薇喰い姫
1
昔、女性は生理のときは離れに閉じ込められた、と言う話を聞いたときはなんて封建的な、と思ったけど、これを読むと仕事しなくていいし好きなもん一杯食べられたり女子会もできたようで、他にも昔の人の方が性に対して開放的で、寧ろ今の人の方が窮屈なんじゃないかと思う。2014/02/17
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