出版社内容情報
正解がなく一人ひとり異なる「いのち」に在宅医はどのように向き合っているのか。聞き取り調査から、その医療実践を明らかにする。
患者の自分らしい生活を支えるケア志向の在宅医療は、医学的合理性と患者の生活世界のバランスをとる必要がある。医学的に解決が難しい慢性疾患、老い、死に面した患者の生活や人生に寄り添い、ときには解決できないことも受け入れ、医師として関わりつづける。本書はこうした新しい医療実践を行う在宅医の死生観と責任感覚を描く。
内容説明
一人ひとり異なる「いのち」に在宅医はどのように向き合っているのか。インタビュー調査を通して、正解のない在宅医療の現場で医師が何を感じ、何に戸惑い、何をつかみとってきたのかを分析する。
目次
第1章 なぜ在宅医の死生観に注目するのか
第2章 調査の方法と倫理的配慮
第3章 変容する医師の役割認識
第4章 意思決定に関わる―見える実践・見えない実践
第5章 死を超えて他者とつながる
第6章 在宅医の死生観と責任の感覚
終章 在宅医の語りから見えてくること
著者等紹介
井口真紀子[イグチマキコ]
2006年、千葉大学医学部卒業。日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医/指導医、日本在宅医療連合学会在宅医療専門医/指導医。2022年、上智大学実践宗教学研究科死生学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。現在、医療法人社団鉄祐会祐ホームクリニック大崎院長、上智大学グリーフケア研究所客員研究員、東京慈恵会医科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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