内容説明
一流シェフを夢見て修行する彼女を、ある日、交通事故が襲った。そして、傷が癒えはじめて気づいたことは…なんにもにおわない!モリーの世界からは「におい」が消えていたのだ。においのない世界の住人になって、モリーは、自分の人生がいかに嗅覚によって彩られてきたか、少しずつ気づいていく。食事や異性との関係、記憶とのつながり、いろいろな場面に出現する「におい」という感覚がもたらす不思議をひもとく物語。
目次
1 鴨の脂とアップルパイ―わたし、厨房に入る
2 サワーミルクと紅葉―わたし、一から出直す
3 ローズマリーとマドレーヌ―わたし、折り合いをつける
4 焼きたてベーグルと彼氏のシャツ―わたし、試行錯誤する
5 シナモンガムと硫黄―わたし、料理を始める
6 ピンクレモネードとウイスキー―わたしたち、集まる
7 キーライムとラベンダー―わたし、味わう
8 オポポナックスとヒマラヤ杉―わたし、自分の感覚に立ち返る
著者等紹介
バーンバウム,モリー[バーンバウム,モリー] [Birnbaum,Molly]
1982年、米ボストン生まれ。コロンビア大学ジャーナリズム大学院卒業。「ニューヨークタイムズ」「アートニュース」等に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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