出版社内容情報
科学者が自然についてのある現象を,どんな動機から,どのような思索の経路によって展開し,結論を導びくか。ケプラー,パストゥール,アインシュタインを例に明快に説く。
【目次】
Ⅰ ケプラーが遊星の運行の法則をつかむまで
地球は宇宙の中心にある
コペルニクスの後継者
神秘的調和から合理的調和へ
軍神マース(火星)をとりこにしたケプラー
Ⅱ ガリレイが地上の実験だけをもとにして、地動説を確立する
アリストテレスとガリレイ
力学の仕事
天文対話
「力学対話」を著す
Ⅲ パストゥールが、生物がひとりでにわくかどうかを明らかにした
小麦からネズミが発生する
すべての微生物は自然に発生する
発酵の研究から生物発生の研究へ
生物発生の研究は細菌学の生みの親であった
Ⅳ アインシュタインが相対性原理を発見するまで
山も運動している
エーテルとは何か?そのはたらきは?
光は電磁波だった
青年アインシュタインの解決
光の法則から相対性原理へ
Ⅴ 原子の世界の論理
量子力学の誕生
エネルギーの割りふり
電子は波であり粒である
不確定原理
「状態」という概念
プランク常数の働き
量子力学の哲学的影響
Ⅵ 科学者の政治的な役割
科学者の悲劇
悪者にされる科学者
政治的スタンドプレイー
内容説明
科学者がぶつかっている問題を、どのように一歩一歩とほり下げていくか、また、以前の考え方ではうまくいかないとき、どうやって一歩飛躍して新しい考え方に行きつくか。武谷三男が「現代科学へむかっての科学者の学問的および社会的苦闘の一端」を示し、科学的な考え方を描く。
目次
1 ケプラーが遊星の運行の法則をつかむまで
2 ガリレイが地上の実験だけをもとにして、地動説を確立する
3 パストゥールが、生物がひとりでにわくかどうかを明らかにした
4 アインシュタインが相対性原理を発見するまで
5 原子の世界の論理
6 科学者の政治的な役割
著者等紹介
武谷三男[タケタニミツオ]
1911年福岡県生まれ。1934年京都帝国大学理学部卒業。京都帝大理学部、大阪帝大理学部副手を経て、理化学研究所助手、立教大学教授を歴任。2000年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。