量子という謎―量子力学の哲学入門

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量子という謎―量子力学の哲学入門

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326700752
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C3042

内容説明

相対性理論と並ぶ現代物理学の中心理論・量子力学。新たな現象の説明や技術開発に利用される量子力学の基礎概念と哲学的問題を説く。量子力学にまつわる概念的問題を網羅的にまとめた、初歩的な知識から一歩先に進むための2冊目の入門書。

目次

第1部 哲学的準備(量子力学における観測とその問題;EPR論証とベルの不等式;コッヘン=シュペッカーのNO‐GO定理)
第2部 量子力学の解釈問題(軌跡解釈;多世界解釈;統計解釈;時間対称的な解釈)
第3部 量子力学における諸概念(不確定性関係;時間とエネルギーの不確定性関係;古典と量子の関係)

著者等紹介

白井仁人[シライヒサト]
1965年生まれ。名古屋大学理学部物理学科卒業。名古屋大学理学研究科博士課程修了。博士(理学)。宇宙科学研究所(現JAXA)、小山工業高等専門学校、名古屋大学を経て、一関工業高等専門学校教授。地球電磁気地球惑星圏学会大林賞受賞、国立高専機構理事長奨励賞受賞、科学基礎論学会評議員など

東克明[ヒガシカツアキ]
1970年生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。東京都立大学人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京工業大学など非常勤講師。2009年に科学基礎論学会奨励賞を受賞

森田邦久[モリタクニヒサ]
1971年生まれ。大阪大学基礎工学部物性物理工学科卒業。大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(理学)・博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学高等研究所准教授などを経て、現在は早稲田大学高等研究所招聘研究員

渡部鉄兵[ワタナベテッペイ]
1975年生まれ。北海道大学理学部物理学科卒業。北海道大学大学院理学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、東京工業大学ほか非常勤講師を経て、現在は民間企業に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hal_7

0
要再読。2013/03/04

N

0
量子力学の哲学に関する入門書。一般向けというよりはある程度量子物理の専門知識がある人向けという感じの本。Bellの定理などのNo-Go定理や量子力学の解釈などについてある程度詳しく書かれていた。観測問題を3つの条件が同時に成り立たないという形で定式化しているのが興味深かった。2021/10/21

田蛙澄

0
森田氏の『量子力学の哲学』を読んでもうすこし突っ込んで知りたくなって買ったが物理知識がなさ過ぎてわけがわからなくて、量子力学のテキストを一応やってから再読したが、やはり細かいところで概念的なことが分からない。 ケナードの不等式は集団系でハイゼンベルクの不等式は個別系の不確定性関係ということでいいのか。しかし統計解釈のところで標準解釈は個別系で統計解釈は集団系としてるからそういうわけでもないのか。 時間対称な解釈は興味深いが実際の測定で未来状態がどう組み込まれるのかよくわからなかった。しかしとても面白い。2020/12/17

tanipo

0
量子力学の哲学入門である。量子力学の観測問題,EPR論証,量子力学の解釈問題を数式で展開する。他の本で状態ベクトルの計算になじんでから読むのがよい。 難易度(1-5):☆☆☆☆2020/08/25

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