出版社内容情報
様々な事故回避策にも関わらず、なぜ医療事故は発生しつづけるのか。経済学の手法で医療リスクに新たな分析の光を当てる。
これまでの医療リスク研究で主流であった行動科学的アプローチに対し、本書は医療のリスクに直面した医療従事者や患者の意識や認知の問題、そのもとでの意志決定の問題、さらにそのような意志決定を促す政策的なメカニズムのあり方について、ゲーム論など経済学の成果を生かした手法で分析の光を当てる。
第1章 医療の不確実性と医療リスク
──問題の所在
第2章 看護師と医師のリスク認知差
第3章 チーム医療におけるジレンマとその回避
第4章 病院経営者のリスク・マネジメントにおける意思決定
──医療の安全と経営安定のトレード・オフ問題
第5章 医療事故の責任ルールに関する経済学的考察
第6章 患者にとっての医療安全
第7章 医療安全とコスト
──残された研究課題
あとがき
索引
内容説明
さまざまな回避策にもかかわらず、医療事故はなぜ発生し続けるのか。経済学的なロジックを手がかりに、医療リスクに新たな分析の光をあてる。
目次
第1章 医療の不確実性と医療リスク―問題の所在
第2章 看護師と医師のリスク認知差
第3章 チーム医療におけるジレンマとその回避―医療ミスの背景と防止についてのゲーム論的考察
第4章 病院経営者のリスク・マネジメントにおける意思決定―医療の安全と経営安定のトレード・オフ問題
第5章 医療事故の責任ルールに関する経済学的考察
第6章 患者にとっての医療安全
第7章 医療安全とコスト―残された研究課題
著者等紹介
安川文朗[ヤスカワフミアキ]
1957年大阪生まれ。関西学院大学社会学部卒業。京都大学大学院経済学研究科修了。淀川キリスト教病院、(財)医療科学研究所専任研究員を経て、1998年より広島国際大学医療経営学科助教授。2004年より同志社大学研究開発推進機構助教授。専門は医療経済学、リスク学、病院管理学
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