ケアする私の「しんどい」は、どこからくるのか―見えないケア責任を語る言葉を紡ぐために

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ケアする私の「しんどい」は、どこからくるのか―見えないケア責任を語る言葉を紡ぐために

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784326654482
  • NDC分類 369
  • Cコード C1036

出版社内容情報

なぜ、こんなにも息苦しいのか──ケアをめぐる「常識」が作り出す困難と、日常生活に織り込まれた見えないジェンダー不均衡に迫る。

女性はケアに長けている? タスクさえ平等に分担できれば問題ない? 男性の「ケアできない」はなぜ説得力を持つ? ケアにまつわる「常識」が作り出す困難とケア責任を個人に負わせる社会構造を問い、「しんどさ」の正体を描き出す。親しみやすい文章でこれまで言語化されなかった育児や介護をめぐる困難の核心に迫る、画期的一書。


【目次】

プロローグ
名もなきケア責任[山根純佳]

Ⅰ 名もなきケア責任  ケア研究が見落としてきたもの

第1章 見えないケア責任を語る言葉を紡ぐために[平山 亮]
 1 「名もなき家事」──語られ始めたもうひとつの家庭内労働
 2 Sentient activity──ケアを成り立たせる感知と思考
 3 「名もなきケア責任」をめぐるジェンダー不平等を「見える化」するために

第2章 母親規範とケア責任──保育の利用条件から考える[山根純佳]
 1 「三歳児神話」とケア責任
 2 「母親ならできる」規範と資源配分

第3章 「リスク社会」とケア責任──原発事故による「避難」から考える[山根純佳]
 1 リスク管理という「思案」
 2 リスクの家族化と不確実性

第4章 SAを行うには何が必要か──個人のスキルから、資源の社会的配分へ[平山 亮]
 1 SA概念をどのように拡げたのか、なぜ拡げたのか
 2 女性はSAするスキルに長けている?
 3 時間という資源の配分

Ⅱ ケア責任を分け持つこと  専門職と家族の協働

第5章 SAの「協働」の可能性──専門職と家族のSA[井口高志・齋藤曉子・野辺陽子・藤原里佐]
 1 認知症ケアのなかに見るSA[井口高志]
 2 なにが家族に残されるのか──家族介護者とケアワーカーの協働の事例から[齋藤曉子]
 3 養子縁組とSA[野辺陽子]
 4 障害者ケアの家族依存──育児と介護の連続性に見る母親規範[藤原里佐]

第6章 ケア概念再考── SAのスコープから見えるもの[山根純佳]
 1 ニーズの「手がかり」
 2 家族とケアワーカーの協働
 3 ふたつの思案──個別性と一般化された知
 4 家族=ケアラーを超えて

第7章 〈思案・調整〉の分有と、分有のための〈思案・調整〉[平山 亮]
 1 「一般化された知」に触れることの、ケアラーにとっての意味
 2 「一般化された知」と科学的な情報は、何が違うのか
 3 判断の結果を負うというケア責任、それをいかに分け持つか
 4 女性限定のケア責任の分有で終わらないために

Ⅲ ケア責任とジェンダー

第8章 〈男性性〉とケア責任[平山 亮]
 1 〈男性性〉とはなにか
 2 「男性=ケアしない・できない」はどのように正当化されるのか
 3 「標準」を切り崩す

第9章 ケアを男性と分有するということ[山根純佳]
 1 なぜ男性と分有しなければならないのか
 2 ケアする脆弱性に向き合うことと「つながり」

エピローグ
ケアを語り直す[山根純佳]
「わからない」から始まる「ケア責任とジェンダー」論[平山 亮]

【著 者】
山根純

内容説明

ただ必死にやっていたら、それがケアと呼ばれるものになっていただけ。正解のない試行錯誤とその結果責任まで個人に担わせる構造を解き明かす。

目次

1 名もなきケア責任 ケア研究が見落としてきたもの(見えないケア責任を語る言葉を紡ぐために;母親規範とケア責任―保育の利用条件から考える;「リスク社会」とケア責任―原発事故による「避難」から考える;SAを行うには何が必要か―個人のスキルから、資源の社会的分配へ)
2 ケア責任を分け持つこと 専門職と家族の協働(SAの「協働」の可能性―専門職と家族のSA;ケア概念再考―SAのスコープから見えるもの;〈思案・調整〉の分有と、分有のための〈思案・調整〉)
3 ケア責任とジェンダー(〈男性性〉とケア責任;ケアを男性と分有するということ)

著者等紹介

山根純佳[ヤマネスミカ]
実践女子大学人間社会学部教授。ジェンダー研究、再生産・ケア労働論。『岩波講座 社会学』シリーズ(岩波書店)編集委員など

平山亮[ヒラヤマリョウ]
大阪公立大学文学研究科准教授。家族社会学、老年社会学、ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ネギっ子gen

72
【「ケア責任」はジェンダーと深く結びついている】子育てや介護は、女性であれば「誰にでもできる」労働との認識が消えないため、誰かが担うべきケアは未だに家族に押しつけられており、その担い手の多くは女性である現状を問う書。本書の主題は、ケアを引き受けた人が担う「名もなきケア責任」です。<女性なら「うまくケアできるはず」という規範が、女性に過剰な責任を負わせてきた/こうした「ケア責任」から解放されるためには、どうしたらいいのでしょうか。まずは女性たちがやってきたことを言葉にして、可視化する必要があります>と――⇒2026/02/23

とよぽん

51
タイトルからして、刺さる。これを見て共感し手に取る人は圧倒的に女性が多いと思う(無意識の偏見?)。ケアは、介護に限ったことではなく、家事全般、育児、日常生活を回すのに必要な仕事すべてを表す。この本は、ジェンダー平等ではない現状に社会学の視点から斬り込み、ケアが女性に向いている(従って男性はケア労働ができない、しなくていい)などという無責任な都合のいい論を粉砕している。序盤から出てくるSA(感受による対応、対処)の概念は女性特有の傾向ではなく、男性も「忖度」のような場面で大いに発揮しているのだと。要。再読2026/03/24

たまきら

40
読み友さんの感想を読んで。読みながら、「無償の愛」という圧力がケアを担う人をいかに歪めるか考えざるを得なかった。育児、家事ー数えきれないほどのタスクー、介護。ケアが楽しめなくなる、しんどくなる…そのラインは「やって当然という態度を取られ続ける」ことにあると思う。母親なんだから、妻なんだから、嫁なんだから、子どもなんだからやって当たり前。いや、違うんじゃない?という議論がもっと進み、社会を巻き込むことを期待しています。2026/04/16

読書熊

4
名もなきケア責任とい重要概念2026/02/13

nazukenta

4
麦茶1㎝残るボトルを冷蔵庫の見つけた時の妻のむかつきはSNSに多数投稿されている。夫がボトルを洗って新しい麦茶を作る名もなき家事を回避しているからだ。こうした女性がフリーライドされている現状に気付けば女性が結婚から離脱し少子化が進むのも当たり前だろう。働きながら家事子育てを一手に引き受けるとなれば女性は仕事面でもプライベートでも犠牲にすることが多くなる。また「男いらず」でおわらないケアの社会化を本書では提唱している。介護では重要な論点である。さまざまな気遣いに疲れた人の心中が言語化されている。2025/09/08

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