出版社内容情報
日本の〈近代家族〉論はここから始まった──フェミニズムから出発し、家族研究の新時代を切り拓いた名著の増補新版。
愛情で結ばれ男女の分業を前提とした近代家族はいかにして誕生したのか。視角と方法としての歴史社会学を駆使し、「家族」「出産」「育児」「フェミニズム」といった諸論点に果敢に挑んだ記念碑的著作。重要論文はそのままに、近代家族論争を経て「家族の戦後体制」論へと連なる同時期の関連論文を収録。新たに自著解題を付す。
内容説明
家族とは何か。女らしさ・男らしさや愛情にもとづく家族は普遍的なのか。フェミニズムから出発し、視角と方法としての歴史社会学を駆使して家族研究の新展開をもたらした古典的名著。重要論考と書き下ろしの自著解題を収録した増補新版。
目次
1 近代家族論の誕生(“近代家族”の誕生と終焉―歴史社会学の眼;家族社会学のパラダイム転換;近代家族をめぐる言説)
2 出産と育児の歴史社会学(出産の社会史における二つの近代;江戸時代の出産革命―日本版「性の歴史」のために;近世末における間引きと出産―人間の生産をめぐる体制変動 ほか)
3 フェミニズムとジェンダーの歴史社会学(フェミニズム理論における「家内性」と「近代」;フェミニズムの諸潮流;近代とフェミニズム―歴史社会学的考察 ほか)
著者等紹介
落合恵美子[オチアイエミコ]
1958年東京生まれ。現在、京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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