政治に口出しする女はお嫌いですか?―スタール夫人の言論vs.ナポレオンの独裁

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政治に口出しする女はお嫌いですか?―スタール夫人の言論vs.ナポレオンの独裁

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326654178
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C1036

出版社内容情報

女は政治に口出しするな? 会話と文章を武器にナポレオン独裁に抵抗、自由主義思想の祖となったスタール夫人の闘いを描く。

はじめに─政治と女性とヨーロッパをめぐるいくつかの問題提起

ヨーロッパは「民主主義」のモデルだろうか?
 スタール夫人とアレント
 「民主主義」という語彙
 サロンは「公共圏」か?
 「ソシエテ」とは何か?
 「精神」としてのヨーロッパ
 女性の姓と名

第1幕 アンシャン・レジームのサロン─女たちの声
 ロンドンで国会を見学する十歳の少女
 英才教育と語学力
 「世論」と「公開性」の政治家ネッケル
 十八世紀のソシアビリテ─文化としての会話
 ジョフラン夫人からネッケル夫人へ

第2幕 革命の勃発と立憲王党派のサロン─政治化する会話
 世論と革命と失神について
 「フランスの精神」が輝いたとき
 アメリカ独立革命とパリのアメリカ人たち
 ガヴァヌア・モリスの『日記』─アメリカ人の見たフランス革命

第3幕 恐怖政治からボナパルト登場まで─「黄金のサロン」と「活動」としての会話
 恐怖政治とは何であったのか?
 政治と雄弁と「活動」について
 共に考える伴侶バンジャマン・コンスタン
 将軍ボナパルトをめぐる幻想と幻滅

第4幕 レマン湖の畔コペのサロン─政治に文学が挑むとき
 『文学論』はなぜ違反的なのか?
 『デルフィーヌ』─結婚と離婚と宗教をめぐる「オピニオン小説」
 『コリンヌまたはイタリア』─女性の自立を求めて
 「口語的」な文学と断裁された『ドイツ論』

第5幕 反ナポレオンとヨーロッパの精神
 『自殺論』と亡命の旅─ロシア、スウェーデン、イギリス
 奴隷貿易の廃止は最後の「活動」となるだろう
 「巨大なパトス」としての自由─アレントとスタール夫人の革命論
 スイスから世界を見る
 おわりに─スタール夫人の「会話」からアレントの「言論」へ

補遺:スタール夫人の言葉(翻訳)
 ?─公開書簡『パリに集結した君主たちへの呼びかけ─黒人奴隷貿易廃止のために』(一八一四年)
 ?─ウィルバーホース宛て私信(一八一四年十一月四日)
 ?─トマス・ジェファソン宛ての私信(一八一七年二月十二日)

年譜
図版出典一覧
参考文献
人名索引

工藤 庸子[クドウ ヨウコ]
著・文・その他

内容説明

女性は参政権をもたず良家の子女は男性同伴でしか外出できなかった時代、「男性=公共圏=政治」「女性=親密圏=家庭」という近代的なジェンダー秩序に斬りこみ、両者をつなぐ「インターフェイス=社会=ソシエテ」としてのサロンを主宰。政治家、貴族、軍人、知識人を交流させ、本を書き、自らの声を政治に反映させた女性たちを、スタール夫人を中心に描く。

目次

はじめに―政治と女性とヨーロッパをめぐるいくつかの問題提起
第1幕 アンシャン・レジームのサロン―女たちの声
第2幕 革命の勃発と立憲王党派のサロン―政治化する会話
第3幕 恐怖政治からボナパルト登場まで―「黄金のサロン」と「活動」としての会話
第4幕 レマン湖の畔コペのサロン―政治に文学が挑むとき
第5幕 反ナポレオンとヨーロッパの精神
おわりに―スタール夫人の「会話」からアレントの「言論」へ
補遺:スタール夫人の言葉(翻訳)

著者等紹介

工藤庸子[クドウヨウコ]
フランス文学、ヨーロッパ地域文化研究。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mana

6
スタール夫人は、ヴィジェ・ルブランの微妙な肖像画しか知らない。アントワネットの時代の財務大臣だったネッケル氏の娘って言われてへーって感じ。彼女がサロンの女主人(サロニエール)として活躍してたり、色々な本を出版してたことは知らなかった。本書はスタール夫人以外にも同時代に活躍した数多のサロニエールたちのエピソードが紹介される。基本的に口述の世界であったため、今ではその実態は当時の日記などからの推測しかできない。そんな中、スタール夫人は文章を出版したことで抜きん出ている。2020/10/31

まゆ

2
フランス革命からナポレオンの時代のサロンという社交場を仕切っていた夫人で、女性なのにナポレオン批判的な書籍やアメリカの奴隷制度にいち早く懸念を示したりした人のことをフランス文学の教授が教授ちっくに論じた本。この夫人、貴族の夫ごいながら色んな進歩的な愛人との間に父親の違う子供が複数いたりして、最後の年表を見ているだけで面白い。2019/04/10

Junichi Watanabe

2
読了。題名に興味を持って読んだが、ちょっと難解で解りづらい。自分の知識の無さを痛感した。フランスの絶対王政期からナポレオン没落後の復古王政期までを勉強してから読むと良い。自分もその辺りをおさらいしてから再読したい。2019/02/28

しまちゃん

1
女性は参政権をもたず良家の子女は男性同伴でしか外出出来なかった時代、「男性=公共圏=政治」「女性=親密圏=家庭」という近代的なジェンダー秩序に斬り込み、両者をつなぐ「インターフェイス=社会=ソシエテ」としてのサロンを主宰、政治家、貴族、軍人、知識人を交流させ、本を書き、自らの声を政治に反映させた女性たちを、スタール夫人を中心に描く。スタール夫人は女だてらに天下国家を論じ、ナポレオンを脅かしたほどの人物である。サロンとは何か、そこでの男女交流はいかなるものであったかを素描しています。2019/06/14

ジム

1
知識欲をくすぐる。スタール夫人について知りたくなった。2019/02/26

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