出版社内容情報
本書は、「強くなりたい」と願い、日常の困難に立ち向かう女子を分析する。雑誌、コスメと美、下着、バッグとシューズ、ファッションビルの広告を手掛かりに、ファッションを原動力として、女子が強く生きていく姿を追う。美しさという「武器」を手に、装いという「知恵」を盾に、困難を乗り越える「女子のチカラ」を明らかにする。
内容説明
なぜ彼女たちは、永遠の少女のまま自立できたのか。岡崎京子、オリーブ少女から蜷川実花まで。大人女子とファッションの関係を探る。
目次
序章 前に進むために―岡崎京子とファッション誌の女子
第1章 雑誌のチカラ―『Olive』というファッション遺産
第2章 美魔女のチカラ―ポスト「コスメの時代」の美をめぐる冒険
第3章 下着のチカラ―女子を導く自由の女神
第4章 バッグのチカラ、シューズのチカラ―人生のマストアイテム
第5章 広告のチカラ―パルコの女からルミネの女子へ
終章 女子のチカラ―美しさという「武器」、装いという「知恵」
著者等紹介
米澤泉[ヨネザワイズミ]
1970年京都市生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得退学。現在、甲南女子大学人間科学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もりけい
4
岡崎京子さんの漫画が登場するまで、少女漫画はファッションに関しては現実を反映しておらず、流行を追いかける女子からは「読むに耐えなかった」だそうな。漫画の描き手も多くは女性だと思われるが、趣味・知識が大きく影響するものなんだなと感じたしだい。2016/01/24
しろうさぎ
3
雑誌、コスメ、下着、バッグとシューズ、ファッションビルの広告を手掛かりに、女子が強く生きていく姿を論じている。筆者と同世代で「OLIVE」「an・an」「JJ」・・・と、まさに同じ雑誌遍歴を辿ってきたのでMILKのセーターやアツキオオニシのブラウス、VIVAYOUのバルーンスカートとか着ていたなぁ~と、昔を懐かしみながらサクっと読了。2018/02/26
三千
0
うちの姉と母は、ここに出てくる「青文字雑誌」の人達と言える。実際、母が読んでいるのは『GLOW』だし、前に私が大学の同級生に合わせてコンサバティブな格好をしたら嫌がった。それにしても、この著者の現代の女性を客観的に見れる眼差しは凄い。2017/03/09
ミヅキ
0
女子万歳みたいな、そういう内容。2016/12/09
BCG
0
むかしオリーブ読んでたので読んでみた。「女子」でここまで引っ張るのもすごいな。引用たっぷり。だから何?岡崎京子と蜷川実花は分かったから。内容、うっすいな。「女子」アピールはお腹いっぱい。年取ると見た目以上に考える事あると思うんだけど。2016/04/08