出版社内容情報
何が達成され、何に失敗しているのか?現代リベラリズムとの真剣な格闘を通して社会の規範的原理を問う、強靱でしなやかな思索。
90年代以降、リベラリズムは社会を捉える枠組みとして最もよく機能してきた。しかしその思想の実質が正しく理解されてきたとは言いがたい。リベラリズムとはいかなる思想であり、なぜ脚光を浴びたのか。何を達成し、何に失敗しているのか。ロールズ『正義論』の衝撃と魅力を解読しつつ、現代リベラリズムが直面する困難と限界を探る。
関連書:盛山和夫・土場学ほか編著 『<社会>への知 現代社会の理論と方法上・下』(勁草書房刊)
序章 リベラリズムという思想
Ⅰ ロールズ『正義論』とはなにか
第1章 多元的社会にとっての規範的な原理
第2章 ロールズ『正義論』の衝撃
第3章 契約論モデルと内省的均衡
第4章 格差原理とは何か──ロールズの平等理念
Ⅱ 現代リベラリズムの論理
第5章 責任─平等主義とリベラリズムの深化
第6章 自由という価値の理由
第7章 包括的リベラリズムと限定的リベラリズム
第8章 文化の差異とリベラルな価値
第9章 リベラリズムの誤算
終章 仮説としての規範的原理
あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引
内容説明
何が達成され、何に失敗しているのか?現代リベラリズムの批判的な解読を通して社会の規範的原理を問う、強靱でしなやかな思索。
目次
リベラリズムという思想
1 ロールズ『正義論』とはなにか(多元的社会にとっての規範的な原理;ロールズ『正義論』の衝撃;契約論モデルと内省的均衡;格差原理とは何か―ロールズの平等理念)
2 現代リベラリズムの論理(責任―平等主義とリベラリズムの深化;自由という価値の理由;包括的リベラリズムと限定的リベラリズム;文化の差異とリベラルな価値;リベラリズムの誤算)
仮説としての規範的原理
著者等紹介
盛山和夫[セイヤマカズオ]
1948年鳥取県に生まれる。1978年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科教授、博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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