出版社内容情報
搾取が問題ではなく、排除が問題だ。危機に瀕した「国民の連帯」を再創造すべく、社会契約の原理にまで遡って、民主主義を考える。
いま危機に瀕しているのは、「国民の連帯」という考え方それ自体である。階級やイデオロギーの対立でも、財政危機や環境問題などでもない、哲学的次元を問わねばならない。公正や共生のルールを討議する民主主義と福祉・社会的な権利との密接なつながりを捉えなおす、社会哲学の新しいかたち。
関連書:フィッツパトリック『自由と保障』(勁草書房刊)
序論 新たなる社会問題
第一部 連帯を基礎づけ直す
第一章 保険社会の衰退
第二章 国民の再創造
第三章 連帯への新たなる道
第二部 権利について再考する
第四章 受動的福祉国家の限界
第五章 労働への権利 ある問題の歴史
第六章 社会への参入
第七章 社会的なものの個人化
結論 社会進歩について再考する
訳者あとがき
索引
内容説明
搾取ではなく排除こそ問題だ。危機に瀕した「国民の連帯」を再創造するため、社会契約の原理にまで遡って民主主義を考える。
目次
序論 新たなる社会問題
第1部 連帯を基礎づけ直す(保険社会の衰退;国民の再創造;連帯への新たなる道)
第2部 権利について再考する(受動的福祉国家の限界;労働への権利―ある問題の歴史;社会への参入;社会的なものの個人化)
結論 社会進歩について再考する
著者等紹介
ロザンヴァロン,P.[ロザンヴァロン,P.][Rosanvallon,Pierre]
1948‐。ブロワ生まれ。1969年に高等商業学校(HEC)卒業後、労働組合CFDTの経済顧問、さらには機関誌CFDT‐aujourd’huiの編集長を務める。後にアカデミズムの世界に戻り、社会科学高等研究院(EHESS)にて博士号取得。以降、パリ第九大学ドーフィーヌ校、社会科学高等研究院で教鞭を取り、研究を重ねる。社会科学高等研究院では、フランソワ・フュレの後を継いで、「レイモン・アロン政治研究センター」を主宰。1982年には「サン=シモン財団」設立にも参加。2001年以降は、コレージュ・ド・フランス教授も務めている
北垣徹[キタガキトオル]
1967年、兵庫県生まれ。1995年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。西南学院大学文学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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