連帯の新たなる哲学―福祉国家再考

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連帯の新たなる哲学―福祉国家再考

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  • サイズ A5判/ページ数 259,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326653096
  • NDC分類 364
  • Cコード C3036

出版社内容情報

搾取が問題ではなく、排除が問題だ。危機に瀕した「国民の連帯」を再創造すべく、社会契約の原理にまで遡って、民主主義を考える。

いま危機に瀕しているのは、「国民の連帯」という考え方それ自体である。階級やイデオロギーの対立でも、財政危機や環境問題などでもない、哲学的次元を問わねばならない。公正や共生のルールを討議する民主主義と福祉・社会的な権利との密接なつながりを捉えなおす、社会哲学の新しいかたち。

関連書:フィッツパトリック『自由と保障』(勁草書房刊)


序論 新たなる社会問題

第一部 連帯を基礎づけ直す

第一章 保険社会の衰退
第二章 国民の再創造
第三章 連帯への新たなる道

第二部 権利について再考する

第四章 受動的福祉国家の限界
第五章 労働への権利 ある問題の歴史
第六章 社会への参入
第七章 社会的なものの個人化

結論 社会進歩について再考する

訳者あとがき
索引

内容説明

搾取ではなく排除こそ問題だ。危機に瀕した「国民の連帯」を再創造するため、社会契約の原理にまで遡って民主主義を考える。

目次

序論 新たなる社会問題
第1部 連帯を基礎づけ直す(保険社会の衰退;国民の再創造;連帯への新たなる道)
第2部 権利について再考する(受動的福祉国家の限界;労働への権利―ある問題の歴史;社会への参入;社会的なものの個人化)
結論 社会進歩について再考する

著者等紹介

ロザンヴァロン,P.[ロザンヴァロン,P.][Rosanvallon,Pierre]
1948‐。ブロワ生まれ。1969年に高等商業学校(HEC)卒業後、労働組合CFDTの経済顧問、さらには機関誌CFDT‐aujourd’huiの編集長を務める。後にアカデミズムの世界に戻り、社会科学高等研究院(EHESS)にて博士号取得。以降、パリ第九大学ドーフィーヌ校、社会科学高等研究院で教鞭を取り、研究を重ねる。社会科学高等研究院では、フランソワ・フュレの後を継いで、「レイモン・アロン政治研究センター」を主宰。1982年には「サン=シモン財団」設立にも参加。2001年以降は、コレージュ・ド・フランス教授も務めている

北垣徹[キタガキトオル]
1967年、兵庫県生まれ。1995年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。西南学院大学文学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Mealla0v0

2
原題は『新たなる社会問題』。この意味するところは、これまで連帯を実質化していた社会保険というこの二者の分離である。だが、この分離は社会保険の消滅ではない。保険は社会的紐帯を作り出す技術として残り続けるだろうが、その主要な方式ではなくなるということだ。福祉を賄うのは、今や社会保険料によってではなく、課税によってとなったのだ。福祉需要の拡大の最中で、福祉国家は受動的に留まっている。これを能動的に転換すべく、労働への権利を保証し社会参入を促すこと。それは分配の実効的な範囲としての日から枯れた国民国家の役目だと。2021/03/02

Youichi Kurita

0
われわれは、福祉国家に生きている。今、社会的なものが破壊され、搾取から排除が行われている。この変化を立て直すためには福祉国家を知的および道徳的に基礎付けなおすことが必要なのである。この本の目的は、社会問題を総体として再問題化する中に含まれる基本要素を示しつつ、その形態と解決のための条件を探ることなのである。2013/02/23

ねぎとろ

0
フランスの思想史家による近代福祉国家論。欧州での二度の大戦による国民の連帯感が福祉国家成立の契機になったという指摘など、福祉国家成立の歴史を描いた辺りは、さすがに切れ味があって面白かった。2008/10/22

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