出版社内容情報
フリーターとニートの実態を示し、若者への就業支援のあり方を考える。なぜ就業できないのか、なぜニート状態なのか、背景と原因を探る。
フリーターとニートが急増し、現在217万人にのぼると推計されている。学生でも主婦でも正社員でもない若い人で、アルバイトやパートで働いていればフリーター、働いていなければニートと呼ばれる。本書は就業への移行が困難な若者へのインタビュー調査から、フリーターやニートに至ったプロセスと背景を分析する。家庭、学校との関係、友達関係にもふみこんだ実態を明らかにする。
関連書:小杉礼子『フリーターという生き方』(小社刊)
序章 若年無業・失業・フリーターの増加……小杉 礼子
1 学校から職業生活への移行の変化
2 イギリスのニート(NEET)
3 日本型ニート
4 調査の設計
第一章 「スムーズな移行」の失敗……小杉 礼子
1 はじめに
2 学校斡旋・新卒採用プロセスからの逸脱
3 学校卒業時の斡旋不成立
4 早期離職
5 離学後・離職後の状況と意識
6 移行過程での多様な障壁
第二章 支援機関としての学校……堀 有喜衣
1 はじめに
2 高校卒業者・高校中退者にとっての学校
3 高等教育進学者にとっての学校
4 支援機関としての課題
第三章 家庭環境から見る……宮本 みち子
1 なぜ家庭を問題にするのか
2 中・高卒放任家庭の実態(類型Ⅰ)
3 高卒就職難に翻弄される家庭の実態(類型Ⅱ)
4 期待はずれに直面する教育志向家庭(類型Ⅲ)
5 複雑な事情をかかえる家庭(類型Ⅳ)
6 親のとまどい・圧力・助言
7 家族状況をふまえて何が言えるか
終章 職業生活への移行が困難な若者……小杉 礼子
1 はじめに
2 移行が困難な若者の事情
3 移行が困難な若者のパターン
4 有効な支援策を考える
引用・参考文献
内容説明
若者たちの抱える困難を深く捉え、次のステップに向けた議論の土台を提供する。
目次
序章 若年無業・失業・フリーターの増加(学校から職業生活への移行の変化;イギリスのニート(NEET) ほか)
第1章 「スムーズな移行」の失敗(学校斡旋・新卒採用プロセスからの逸脱;学校卒業時の斡旋不成立 ほか)
第2章 支援機関としての学校(高校卒業者・高校中退者にとっての学校;高等教育進学者にとっての学校 ほか)
第3章 家庭環境から見る(なぜ家庭を問題にするのか;中・高卒放任家庭の実態(類型1) ほか)
終章 職業生活への移行が困難な若者(移行が困難な若者の事情;移行が困難な若者のパターン ほか)
著者等紹介
小杉礼子[コスギレイコ]
1952年神奈川県に生まれる。1975年東京大学文学部卒業。独立行政法人労働政策研究・研修機構副統括研究員
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