出版社内容情報
髮や皮膚,感情や野心まで8つの項目に即して,女らしさの特質とされているものの由来と変遷を歴史的,生物学的に探究。
内容説明
髪・声・しぐさ。女の魅力を徹底解剖!「いい女」の基準はコロコロ変わる。男ウケすることの得と損とは?女らしさの戦略と罠とは?女を常に悩ませる「女らしさ」の起源を歴史的・生物学的に探究。
目次
1 体
2 髪
3 服
4 声
5 皮膚
6 動き
7 感情
8 野心
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
0
フェミニストが記す、世間にはびこる「女らしさ」について。とても面白かった。なぜなら、著者自身に葛藤があり、たとえば腋毛を剃るかどうか悩むのは理にかなったことなのかと真剣に考える様は、どこか滑稽で、同時に「フェミニズムはもてない女の僻み」という男性が持つ偏見にフェミニスト自身も敏感なのだと気がつく。ただ、白眉は「女らしさ」が結局は男性に対してのアピールであり、そこには「清楚」と「淫靡」が同時に存在するような矛盾がある。そして生活態度に矛盾が満ちる故に、女性は互いに見ても信用のできない存在となるというところ。2012/05/15