ウエディングドレスはなぜ白いのか

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  • サイズ B6判/ページ数 210,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326651962
  • NDC分類 385.4
  • Cコード C0039

出版社内容情報

純白のウエディングドレスやハネムーン等,現代の画一化された結婚式にともなう習慣の原型はヴィクトリア朝イギリスで確立した。その過程を当時の雑誌,絵画等から記述。

【目次】
第1章 ヴィクトリア朝のミドルクラス

第2章 ヴィクトリア女王のウエディングドレス

第3章 ステイタスシンボルとしての白いドレスとベール

第4章 純潔と無垢の象徴

第5章 もはやステイタスシンボルではない?

第6章 新たなる象徴

第7章 カップルへの贈物、結婚披露宴、ハネムーン

現代の結婚式に向かって


あとがき
図版出所一覧

内容説明

純白は何を意味する?最初に着たのは誰?ハネムーンの始まりは?すべての花嫁の憧れ、白いドレスが着たい!ヴィクトリア朝イギリスの中産階級に現代の結婚式のルーツを探る。

目次

第1章 ヴィクトリア朝のミドルクラス
第2章 ヴィクトリア女王のウエディングドレス
第3章 ステイタスシンボルとしての白いドレスとベール
第4章 純潔と無垢の象徴
第5章 もはやステイタスシンボルではない?
第6章 新たなる象徴
第7章 カップルへの贈り物、結婚披露宴、ハネムーン
現代の結婚式に向かって

著者等紹介

坂井妙子[サカイタエコ]
1964年青森県生まれ。日本女子大学大学院文学研究科博士課程前期修了。ロンドン大学大学院博士課程修了(M.Phil.取得)。現在、日本女子大学人間社会学部教授。専門はイギリス文化史、服飾史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

縁側

5
ヴィクトリア朝時代に、ミドル階級の女性のウェディングドレスや、結婚式様式は大幅に変化した。工業の発展により裕福層が増えた結果、アッパー階級の模倣や、CM戦略の成功で、1800年代初期から後期のウエディングドレスや結婚式がいかに変化していったかを語る。デパート側の売りたい側の戦略により、より大衆的に没個性の道を辿ったミドル階級の結婚式の型は、白いドレスにベール、三段式のケーキやハネムーンと、現代の結婚式に通じる型として定着。2021/06/27

メロン泥棒

2
長らく手に入らなかったけれど復刊されたので早速買って来た。 ヴィクトリア朝時代に産業革命によって生まれたミドルクラスがアッパークラスを真似て白いウエディングドレスが定着したらしい。そして、紋切り型の結婚式や新婚旅行もこの時期に定着したとのこと。戦後日本の中流階級と変わらないのだな。100年以上も結婚式の流行が続いているのも良くできた商業主義だと思う。2010/05/30

もち

1
白いドレスを着るようになったのはヴィクトリア女王がきっかけというのには驚いた。社会的な身分に応じて、ヒエラルキーに即してウエディングドレスを選んでいたのが、だんだんと皆白いドレスを着るようになったらしい。ハネムーンが初め、家族を伴い結婚式に来なかった親戚を訪ねるものだったことも驚きだ。鉄道の普及によって旅行の形になったらしい。アッパークラスはお金があるから、自己顕示する必要がなく、華美な結婚式が持て囃されるようになってから質素なドレスを選んだりできるというのもおもしろい。2025/01/06

志村真幸

1
 結婚式の際に白いウェディングドレスを着るのは、19世紀のイギリスで広まったものとされる。その経緯を、当時の女性誌などをつぶさに眺め、跡づけようとしたのが本書となる。  女性史の視点から描かれた研究書。  きれいなドレスで結婚式を挙げたい(けれども高い、周囲の目も気になる)という女性たちの葛藤と欲望が、複雑に絡み合っている。  とくに階級、男女関係、親子関係といった側面から理解することができる。 ただ、あまりに定型的すぎて、いま読むとちょっと。  当時のドレスの絵や写真が多数収められているのは嬉しい。2019/04/02

おろしだいこん

0
読了2020/08/30

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