内容説明
フェミニズム運動に再び革命的な息吹をふきこむためには、女性も男性もその方向性について再考し、再編成に取りかからねばならない…。周縁の現実を見据え、新しいフェミニズムのパラダイム創出をめざす黒人フェミニストの代表作。
目次
第1章 黒人女性:フェミニズム理論を形成する
第2章 フェミニズム:性差別の抑圧をなくすための運動
第3章 フェミニズム運動の重要性
第4章 シスターフッド:女性たちの政治的結束
第5章 男性:闘いの中の同志たち
第6章 力の見方を変える
第7章 仕事の本質を再考する
第8章 女性を教育する:フェミニズムの課題
第9章 暴力をなくすためのフェミニズム運動
第10章 革命的な育児法
第11章 女性への性的抑圧をなくす
第12章 フェミニズム革命:闘いを通じた発展
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YukoNexus6
2
友人にもらった本。恵まれた立場でグチグチ文句言ってる場合じゃない、と耳が痛いんだけど、そう言ってるだけじゃ何も変わらない。フェミニズムは女性だけのものじゃない。男女両性の性差別を克服するためのアイデアの集積であるはず。理論部分より筆者の実体験(白人女性だらけのゼミでひとりぼっち体験とか)が特に身に迫る記述なので、彼女自身の自叙伝も読みたくなるな。 2016/09/26
tu
1
前書き冒頭:周縁にいるということは、全体の一部でありながら中心体の外側にいるということ p156女の子は通常家事をするよう強制される一方で、家事は無意味で価値の低いものだとみなすように教えられている。そうした教えのために女の子は家事をするのが嫌いになり家事という不可欠な仕事を達成することで個人的な満足を得る機会が奪われる。女の子は家事ばかりか、たいていの仕事にちて単調でつまらないものだという態度を身に着けてしまし、できれば仕事をしなくていい生活ばかりを夢見て大人になる。2017/09/09