出版社内容情報
ドイツでは1985年に合計特殊出生率が1.28という史上最低値を記録した。子どもを持つことの意味の変化,女性の生き方の変質,家族のあり方の変化などからその原因をさぐる。
【目次】
第1章 現代社会における子ども願望
―合意のためのいくつかのパラドクス
1 かっての家族と親子関係
2 いまの家族と親子関係
第2章 「女性役割」や「女性解放」は出生率低下とどんな関係があるのか?
―女の人生の歴史的変化
1 過渡期の女性たち
2 女の人生の激変
3 教育の場での変化
4 職場での変化
5 性とパートナーの変化
6 新しい問題
第3章 遅く産んだ母親
―女性と子どもの新しい関係
1 女性のチャンス拡大のための制度的措置
2 個人的なことは政治的
3 高年出産
4 医学上のリスク
5 母性の社会史に向けて
6 ライフコース上のチャンス
7 遅く産んだ母親と早く生んだ母親
8 共通の関心事
第4章 出生率低下
―政治的テーマの学問的キャリア
1 出生率低下にどんな問題があるか
2 出生率低下とマクロの視点
3 出生動向とミクロの視点
4 実際的・政策的なレベル
第5章 女は家庭へ帰る?
―新家族政策をめぐる議論
1 政治の風向きの変化
2 家族政策上の措置
3 社会政策上のフレーム条件
4 新しい母親像
5 母親が仕事をやめるのは、子どものためになる?
6 <新しい父親像>の政策に向けて
7 むすび
注
解説
参考文献
索引
内容説明
〈1.57ショック〉を先取りした西ドイツの実状と論争をフォロー。男女平等の上に築く家族の未来を展望する。
目次
第1章 現代社会における子ども願望―合意のためのいくつかのパラドクス
第2章 「女性役割」や「女性解放」は出生率低下とどんな関係があるか?―女の人生の歴史的変化
第3章 遅く産んだ母親―女性と子どもの新しい関係
第4章 出生率低下―政治的テーマの学問的キャリア
第5章 女は家庭へ帰る?―新家族政策をめぐる議論