出版社内容情報
あまりに哲学的な社会理論でも、あまりに事例記述的な実証研究でもない、より魅力ある社会学を求めて。本邦初のシリーズ全5巻。
自由な着想と緻密な論理の調和。ここにこそ社会学の魅力があるのだ。本シリーズは、数理社会学のそんな「こだわり」を明らかにしながら、体系的に最新の研究成果を広く紹介するはじめての試みである。既刊の入門書『社会を<モデル>でみる」につづく上級シリーズ。本巻は入門篇として、その方法論的基礎をわかりやすく説明し、おおまかに研究領域の全体像を描く。
関連書 三隅一人編著 『社会学の古典理論』(小社刊)
第1巻 はしがき:数理社会学の全体像……数土直紀・今田高俊
第1部 社会から数理モデルへ:方法編
第1章 数理社会学への招待……今田高俊
第2章 数理社会学の可能性と限界……志田基与志
第3章 社会分析の道具としてのゲーム理論……佐藤嘉倫
第4章 実践としてのシミュレーション……遠藤薫
──<社会>の理解/記述/創出
第5章 検証のための計量分析……与謝野有紀
第2部 数理モデルから社会へ:事例編
第6章 投票者の勢力と提携形成の数理モデル……近藤博文
──投票ゲームによる分析
第7章 社会運動の発生と政治的機会構造……山本英弘
──ゲーム理論的モデルによる考察と国際比較分析
第8章 共同体でもなく原子化された個人でもなく……長谷川計二
──社会的ジレンマにおけるゲームのリンケージと社会関係資本
第9章 繰り返しゲームによる所得分布の生成……浜田宏
第10章 これからはじめなければいけないこと……数土直紀
人名索引/事項索引
執筆者略歴
内容説明
本書は基礎編。数理的手法を用いて社会を分析するとはどういうことなのか。人々の構想力を刺激する学たることをめざす数理社会学の全体像を、方法論に焦点をあててわかりやすく描く。
目次
第1部 社会から数理モデルへ:方法編(数理社会学への招待;数理社会学の可能性と限界;社会分析の道具としてのゲーム理論;実践としてのシミュレーション―“社会”の理解/記述/創出 ほか)
第2部 数理モデルから社会へ:事例編(投票者の勢力と提携形成の数理モデル―投票ゲームによる分析;社会運動の発生と政治的機会構造―ゲーム理論的モデルによる考察と国際比較分析;共同体でもなく原子化された個人でもなく―社会的ジレンマにおけるゲームのリンケージと社会関係資本;繰り返しゲームによる所得分布の生成 ほか)
著者等紹介
数土直紀[スドナオキ]
1965年生まれ。学習院大学法学部教授。専攻は理論社会学、数理社会学
今田高俊[イマダタカトシ]
1948年生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。専攻は社会システム論、社会階層論、社会理論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MrO
PapaShinya
STEM読書会
いまにえる