出版社内容情報
イギリスの意思能力判定マニュアルの決定版。成年後見制度の運用・活用にとって重要な能力の有無の判断方法について最先端の事例を紹介。
自己決定の尊重、残存能力の活用の重視(能力推定の原則)、能力の有無の個別的具体的判断、法定後見制度の最終手段性の確認という現在の共通理念に立って、法律行為の遂行能力を最大限までに引き出すための、能力判定方法に関する基本的文献。
関連書:『ドイツ成年後見ハンドブック』 『アメリカ成年後見ハンドブック』(共に勁草書房刊)
パートⅠ 序論
第1章 法律、実務、そして本書
第2章 専門家と倫理
パートⅡ 法原則
第3章 法原則の概要
パートⅢ 能力の法的判定基準
第4章 財産管理能力
第5章 遺言書作成能力
第6章 贈与能力
第7章 訴訟能力
第8章 契約締結能力
第9章 投票能力
第10章 能力と人間関係
第11章 同意能力:刑事法と性犯罪
第12章 治療に対する同意及び拒否の能力
第13章 研究及び革新的治療に対する同意の能力
パートⅣ 能力判定実施上の留意点
第14章 医師に対する実施上の指針
第15章 法律家に対する実施上の指針
付録A ケーススタディ
付録B 最高裁法務官
付録C 実務記録
付録D 実務記録
付録E 最高裁法務官に提出する医療証明書
付録F 保護裁判所へ提出する医療証明書
付録G 能力判定依頼状見本
付録 訳者注釈及び関係機関住所
解題 各国の能力概念と本書の意義……新井 誠
索引
内容説明
イギリスの意思能力判定マニュアルの決定版。成年後見制度の運用・活用にとって重要な能力の有無の判断方法について最先端の事例を紹介。
目次
1 序論(法律、実務、そして本書;専門家と倫理)
2 法原則(法原則の概要)
3 能力の法的判定基準(財産管理能力;遺言書作成能力;贈与能力;訴訟能力;契約締結能力;投票能力;能力と人間関係;同意能力:刑事法と性犯罪;治療に対する同意及び拒否の能力;研究及び革新的治療に対する同意の能力)
4 能力判定実施上の留意点(医師に対する実施上の指針;法律家に対する実施上の指針)
著者等紹介
新井誠[アライマコト]
1950年生まれ、筑波大学法科大学院教授、日本成年後見法学会理事長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。