出版社内容情報
大正半ばから1934年までの貧困者の居住形態に着目した調査24点を収める。スラム、浮浪者、木賃宿、不良住宅などの実態調査を通して、戦前の都市住宅問題、貧困者保護事業の全貌が明らかにされる。東京、大阪など大都市の住宅問題の原型がここに見られるとともに、大震災とその復興の事情にも現代の課題をみることができる。
[収録資料] 浮浪者に関する調査、木賃宿の一考察、公営住宅一斑、密住地区居住者の労働と生活、東京市不良住宅地区調査、改良住宅に於ける居住者の状況、不良住宅地区消滅事情調査、ほか
目次
1 浮浪者(浮浪者に関する調査;行旅病人及旅死亡人ニ関スル調査 ほか)
2 木賃宿(深川区富川町に於ける木賃宿の研究;東京市内の木賃宿に関する調査;木賃宿の一考察)
3 不良住宅地区(蘇鉄町及下奥田町方面住家状態;公営住宅状況一斑 ほか)