出版社内容情報
明治末年からはじまった日本の社会事業調査は、昭和期に入ってから、救護法体制の下に大きな転換をとげた。本巻はこの時期に行われた各地方レベルの貧困者調査などを中心に26点の調査を収める。この時期には、救貧行政の整備・近代化が進められたのにともない、調査も大規模になり、貧困・生活状態がより鮮明に浮かび上がってきている。
[収録資料] 東京市内要保護者に関する調査、方面カード登録家庭の生活状況、少額生活者に関する調査、大阪市要保護世帯調査、漁村社会状態調査、貧困家庭の生活状態、ほか
目次
解説 第2巻「貧困(昭和期1)」について(寺脇隆夫)
資料解題(加瀬裕子;月田みづえ;加登田恵子)
特論 昭和大恐慌と貧困問題(藤本武)
漁村生活事情に関する調査〔少額収入者事情篇〕(千葉県社会事業協会)
東京市内要保護者に関する調査(第一回)(東京市社会局)
東京市内要保護者に関する調査(東京市社会局)
要保護者に関する調査―東京府五群社会調査(東京府学務部社会課)
方面カード登録家庭の生活状態(大阪府学務部社会課)
東京市要保護世帯生計調査(東京市社会局)
朝日新聞・最不遇百家族の調査(関島久雄)〔ほか〕