出版社内容情報
戦前の社会事業調査は明治末年からはじまった。本巻では、日本の社会事業の成立期における問題を明らかにする。明治末から大正期における社会問題の中心になったのは、膨大な貧困生活者をどのように救済するかであった。本書の資料はこの課題に答えるために実施された貧困関係の調査である。大正期の貧困・生活問題の実態が明らかになる。
[収録資料] 都市改良参考資料 集団細民の生活状態調査,細民集団地区調査、細民生計状態調査、貧困者に関する調査,極貧者調査、ほか
目次
解説 第１巻「貧困〔大正期〕」について（一番ヶ瀬康子）
資料解題（加瀬裕子）（西原香保里）（中村律子）
特論 大正後半期の山村の生活―子供の目を通して（吉田久一）
戦前日本社会事業調査資料集成 第１巻 都市改良参考資料（内務省地方局）
東京市内の細民に関する調査（東京市社会局）
集団細民の生活状態調査（岡山県社会課）
細民集団地区調査（内務省社会局）
細民生計状態調査（内務省社会局）
貧困者生活状態（名古屋市社会課）
市内各町細民状態調査（名古屋市社会課）
神戸市内ノ細民ニ関スル調査〔第１回 生計之部〕（神戸市社会課）
神戸市内ノ細民ニ関スル調査〔第２回 環境ノ部〕（神戸市社会課）
貧困者の生活状態（長野県社会課）
細民生活状態調査報告（抄）（静岡県社会課）
富山県ニ於ケル窮民状況調査（富山県）
本市に於ける窮民（大阪市社会部）
貧困者に関する調査（京都市社会課）
極貧者調査（愛知県社会課）
貧民の実況調査（救世軍本営）
救護視察の実況（兵庫県内務部社会課）
