出版社内容情報
世界的な世俗化の加速を生み出しているものは何か? 来たるべき未来とは? 定量調査データで読み解く新しい信念体系のゆくえ。
生存への安心感の高まりが宗教の需要を低下させた。宗教が課してきた生殖・繁殖規範は、ジェンダー平等や同性愛など個人の選択の自由を重視する新しい価値観へと急速にシフトしている。経済格差、民主主義へのコミットメント、出生率の低下、排外主義…定量データから見えてくる社会の潮流とは?世界価値観調査を牽引した碩学の遺著。
内容説明
世界は本当に宗教離れしているのか?何がそれを引き起こしているのか?来たるべき展開とは?過去40年間、100か国・地域を超える膨大な調査データから、世俗化と新しい信念体系のゆくえを読み解く!世界価値観調査の創始者が遺した未来へのメッセージ。
目次
第1章 生殖・繁殖規範から個人選択規範へのシフト
第2章 宗教の重要性
第3章 世俗化論争
第4章 進化論的近代化論と世俗化
第5章 世俗化する背景―個人選択規範の台頭
第6章 世俗化する背景―不安感
第7章 高所得国で加速する世俗化
第8章 宗教に代わるものとは?
第9章 スウェーデンですら権威主義的な排外主義政党が台頭するようになるのはいつか?
第10章 次なる展開
著者等紹介
イングルハート,ロナルド[イングルハート,ロナルド] [Inglehart,Ronald F.]
ミシガン大学社会研究所研究所名誉教授。1967年シカゴ大学博士号(政治学)。スウェーデンのウプサラ大学、ベルギーのブリュッセル大学、ドイツのリューネブルク大学から名誉博士号取得。物質主義社会の研究や、政治意識の研究で知られる政治学者。著書は300以上にのぼる。2011年、政治学で最も権威あるヨハン・スクデ政治学賞を受賞
山〓聖子[ヤマザキセイコ]
電通総研研究主幹。世界価値観調査の日本主宰および科学諮問委員会委員。慶應義塾大学大学院法学研究科国際公法修士。東京大学客員准教授、帝京平成大学講師などを歴任。世界の人びとの意識や価値観の変化をふまえ、社会動向を分析・研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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noko
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